■朝食にぴったりな『もやしオムレツ』

 これからの季節には、どんな料理がオススメか。前出の管理栄養士の望月氏がまず教えてくれたのが、『簡単もやしナムル』。

「耐熱皿にもやし1袋を入れ、鶏ガラ小さじ1、ゴマ油小さじ1を入れ、600Wレンジで3分加熱し、全体を混ぜるだけ。茹でるとビタミンCなど水溶性成分が流れ出てしまうので、レンジ調理にすることで、短時間で栄養分の損失を抑えるのがポイントです」

 続いての『もやしオムレツ』は、朝食にピッタリの洋風アレンジだ。

「溶き卵に牛乳を混ぜ、フライパンで、半熟になるまで焼く。そこに600Wレンジで3分加熱したもやしを入れてオムレツにしたら、出来上がりです」(前同)

 卵ともやしの組み合わせは、健康にもバッチリだ。

「免疫機能を高めるビタミンA、亜鉛や脳機能を高めるコリンが多い卵は、もやしと一緒にとることで、ほぼ完全栄養食になります」(同)

 アレンジ次第では、人気の『二郎系ラーメン』風の一品も自宅で再現可能だ。

 準備するのは、太麺の中華麺、こってり系のしょうゆスープの素、ニンニクチューブ、キャベツだ。

「麺を時間通りに茹で、スープを丼に溶かします。ここで1分間茹でたキャベツともやしをのせ、最後に、こんもりとニンニクチューブを追加。余裕があれば、焼豚や茹で卵、刻んだネギをトッピングしてもいい。

 これで、野菜もとれるガッツリ二郎系になります」(グルメライター)

 値上げラッシュを、もやしで乗り切ろう!

プロフィール
望月理恵子
管理栄養士、健康検定協会理事長。「根拠のある情報から、栄養・健康をサポートする」ことを目的に、健康効果のある食事の提案、レシピ開発を行う株式会Luceを運営。プライベートジムRIZAP立ち上げ時の栄養監修や服部栄養専門学校特別講師、山野美容芸術短期大学講師、小田原銀座クリニック栄養顧問など幅広い活動を行っている。