嵐の二宮和也(42)が著書『独断と偏見』(集英社新書)を6月17日に発売され、早速大きな反響を呼んでいる。発売直前となる同月16日、出版に向けてのマスコミ合同取材会にて、2023年に加害問題が発覚し、自身の退所にもつながった故・ジャニー喜多川氏への率直な想いを明かしたことも大きな話題なっている――。
同書の中で二宮は「一番会いたい人」としてジャニー氏の名前を挙げており、「謝ってもらいたい」という発言が記されているという。取材会では時折怒気を含みながら、「あの人が、ひとさまに迷惑をかけなければ僕が所属していた事務所もなくならなかったし、僕がこういう道をたどることもなかっただろうし」と、23年10月に旧ジャニーズ事務所から独立した自身の運命を振り返りながら、「世間さまで言われている(性加害)問題に対しても謝ってほしい」と、ジャニー氏が各所に与えた影響に言及。そして、怒りを込めながらこう言ったという。「でも、あいつは何も言わないんだよな」。
二宮の「謝ってほしい」という言葉は重い。ジャニー氏に見初められたことで激動の人生が始まり、亡くなってなお自分の人生を左右する存在には、愛憎が渦巻いて当然だろう。
二宮が旧ジャニーズ事務所に入所したのは自身が13歳、中学1年生の時だ。事務所には母親が応募したといい、オーディション時のことを二宮は2017年12月4日放送の『徹子の部屋』(テレビ朝日系)などで、母から「5000円あげるから行きなさい」と言われたことを明かしている。
「野球少年だった二宮さんは、とにかくその日行けば5000円をもらえるというわけで、事務所に向かったそうです。他の子たちが踊ったり自分をアピールしたりするなかで、二宮さんはずっと黙っていたとのこと。
ジャニーさんから“ユーなんで踊んないの?”と聞かれたものの、二宮さんがあくまで踊らない姿勢を見せると、そのスタンスが風変わりだったためか、結果は合格。そのままジャニーズJr.になり、高校1年生の時に『嵐』としてデビューしています」(女性誌編集者)
地元・葛飾区の公立小・中に通っていた二宮は、高校では1999年に新設された芸能活動と両立できる都内の私立へ。ひょんなことから旧ジャニーズ事務所入りした彼だったが、いよいよ芸能活動に本腰を入れることになる。