今田美桜(28)が主演、北村匠海(27)が準主演を務めるNHK連続テレビ小説あんぱん』。同作では序盤から“大切な人との別れ”が何度も描かれているが、6月18日放送回でも辛すぎる展開があった――。

【以下、『あんぱん』ネタバレを含みます】

『あんぱん』は、国民的キャラクター『アンパンマン』を生んだ漫画家・やなせたかしさんと妻の小松暢(こまつ・のぶ)さん夫妻をモチーフにした作品。今田が暢さんをモデルにしたヒロイン・朝田のぶを、北村がやなせさんをモデルにした柳井嵩を演じる。

 物語は6月18日放送回の時点で、太平洋戦争末期の1945年(昭和20年)春。嵩ら小倉連隊は中国・福建省の駐屯地に配属となったが、補給路が断たれ、食料が底をつき錯乱状態に陥る仲間も出るなど、絶望的な状況にある。

 そんななか、同回では嵩の幼馴染でもある軍人・田川岩男(濱尾ノリタカ/25)が、現地の中国人の少年・リン(渋谷そらじ/7)に拳銃で撃たれてしまう、というショッキングな展開が描かれた。

※『あんぱん』の公式Xより

 岩男は既婚者で、入隊後に生まれたために会えてはいないが息子もいる。それもあり、現地の子ども・リンを可愛がっていた。

 しかし、リンにスパイ疑惑がかけられてしまったため、岩男が別れの言葉とこれまでの感謝を伝えると、リンは岩男に抱きつき、一瞬、不穏な表情に。その直後に銃声が鳴り響き、上等兵の八木信之介(妻夫木聡/44)が駆けつけると、岩男が倒れていたのだ。その後、少し離れた場所で八木は、拳銃を構えるリンを発見して――という場面で、18日放送回は終了した。

《まさか岩男がそんな・・・。やっぱり「チリンの鈴」だったのか。リンを庇おうとする岩男がお父さんで泣ける。信じていたリンに裏切られたのに岩男。こすい男(※幼少期はいじめっ子だった)がいつのまにか優しい男、父になっていた》
《幼馴染みのコンタくんは空腹のあまり錯乱し、年輩の女性に銃を突きつけ卵を恵んでもらい号泣する。幼馴染みの岩男くんは可愛がっていた男の子に撃たれながら庇う。やなせたかしさんの「裏切らない正義」はここから出てくるのでしょう。みんな死なないで》
《岩男とリン、最後の別れ。あぁ、やはり》

 といった悲しみの声が、Xにも多く寄せられている。『チリンの鈴』とは、やなせさんが原作を手掛けた作品のこと。子羊・チリンが、母親を殺したオオカミ・ウォーに弟子入りし、ウォーはチリンに対していつくしむ気持ちが湧いてくるも、最後にはチリンに倒されてしまう、という物語だ。