■「豪ちゃん居なくなってる」相関図に大注目
「これまでも『あんぱん』では、主要人物の“突然の死”が何度も描かれてきました。直接、死亡シーンは描かれていませんが、日中戦争では朝田家にとって家族同然だった石工・原豪(細田佳央太/23)も亡くなっています」(テレビ誌編集者)
豪は日中戦争のため、1937年(昭和12年)に出征。出征前夜にはのぶの妹・蘭子(河合優実/44)と結婚の約束をしていたが、2年後の1939年(昭和14年)、朝田家に豪の戦死の報せが。葬式で蘭子は泣き崩れて――という物語が、第8週(5月19日~23日)に展開された。
そのほかにも、のぶ(今田)の父・結太郎(加瀬亮/50)は最序盤の4月3日放送回(第1週)に心臓発作で、嵩(北村)の父・清(嵐・二宮和也/42)が本編開始前に病死している。
さらに嵩の伯父・寛(竹野内豊/54)は5月26日放送回(第9週)で過労により、急死。前触れのない、突然の別れだった。
そんな登場人物が次々と亡くなる『あんぱん』だが、視聴者の間では第8週以降、現在まで更新されている「公式人物相関図」に注目が集まっている。
『あんぱん』公式サイトおよびSNSでは、第8週(5月19日~23日)以降、登場人物の相関図が投稿されている。第9週を除いて、第12週まで毎週更新されている。
「注目されたきっかけは、豪の死後、第10週(6月2日~6日)放送時に更新された相関図から豪の名前が“消えていなかった”ことです。そればかりか、蘭子との関係に『思いが通じ合う』という7文字と、互いを結ぶ点線が書き足されていた。
実際、戦時下には“家族に戦死の報せが届けられたが実は誤報だった”という話もあったことから、相関図を見て“生存説”に期待する視聴者が増えたんですよね」(前同)
第10週の相関図が更新された際には、
《蘭子と豪ちゃんの間が点線で繋がってると、期待せずにはいられない》
《豪ちゃんに期待してしまう……》
と、生存説を唱える声が多く寄せられていたのだ。
しかし、嵩が出征した第11週以降の相関図では、豪の姿は消滅。代わりに、同週の主要登場人物であり、嵩が配属された「小倉連隊」の面々が掲載された。
また、すでに死亡したキャラが相関図に掲載されることも珍しくない。前述のように結太郎や清は早い時期に亡くなっているが第8週の相関図では彼らの名前があった。しかし、彼らも第11週の相関図では寛ともども“消えた”ため、
《豪ちゃん居なくなってる》
《お父さん方いなくなっちゃったなぁ》
《あんぱん、相関図変わりすぎて…辛い… 何人もいなくなってしまって…》
などの声が寄せられた。
「近年、朝ドラの楽しみ方の1つにX上の“反省会”で盛り上がるというのがありますが、『あんぱん』の場合は相関図から先の展開を考察するなどの盛り上がりもありますね」(同)