■復帰待望論が出ている元メンバー
国分の降板前後で視聴率の変化はほとんどないが――前出のワイドショー関係者は言う。
「国分さんがいなくなっても“視聴率に影響はない”と言えそうですね。すでにここ数年、『鉄腕DASH』はTOKIOだけの番組ではなくなっていたことも大きいでしょうね。
ですが、彼が降板したことで番組に出るTOKIOは城島茂さん(54)と松岡昌宏さん(48)の2人だけに。『鉄腕DASH』は収録の拘束期間の長さも言われていて、これまで以上に同番組をメインとしている城島さんに負担がかかることになるかも、と見る向きもあります。同番組は1回の収録での拘束時間がとても長いうえ、相手が“自然”のケースもままあり、なかなかスケジュール通りに進まないでしょうからね。
6月22日放送の企画『DASH海岸』も、目的の“海のヌシ”が釣れなくて、丸一日かけてロケをした映像が6秒しか使われなかったんですよね」
城島に比べると、松岡は俳優業にも力を入れており、ドラマ撮影などで不在の回も多い。今年も5月16日から7月13日にかけて主演舞台『家政夫のミタゾノ THE STAGE レ・ミゼラ風呂』(6都市46公演)が開催中である。
そんな松岡は国分の降板発表後、6月21日に行なわれた石川・七尾市文化ホールでの初日公演にて、楽屋口で待っていた報道陣とファンに気づくと帽子を取り、神妙な面持ちで約3秒、深々と一礼したという。
「近年の『鉄腕DASH』では、SixTONESの森本慎太郎さん(27)やAぇ!groupの草間リチャード敬太さん(29)などSTARTO社の若手タレントが数多く出演するように。彼らの成長を、TOKIOが先輩として隣で見守るようなスタイルにシフトしていました。それで、ただでさえ“もはやTOKIOの番組ではない感じがする”という声も出ていましたが、今回の騒動で国分さんが降板することになり、よりそういった声が増えていますね。
さらにこの事態を受けて、2018年に不祥事でTOKIOを脱退、『鉄腕DASH』からも降板した山口達也さん(53)の“復帰待望論”まで出ていますね」(前同)
山口氏は2018年4月上旬、当時、バラエティ番組『Rの法則』(NHK)で共演していた女子高生を自宅に呼び寄せ、泥酔状態で強引にキスを迫るなどの行為に及び、強制わいせつ容疑で書類送検された。
山口氏は被害者側と示談が成立した3日後の18年4月26日、単独で謝罪会見を開いたが、そこで「私の席がそこにあるのであれば」などと、TOKIO復帰への願望を語ったことから、さらなる炎上を招くことに。
そして、5月2日には城島、国分、松岡、長瀬智也(46/21年3月末脱退)の4人で、山口氏の不祥事についての謝罪会見を開いた。4人とも山口氏の犯した罪を叱責するという厳しい姿勢で会見に臨んだ。
一方で、国分は朝の情報番組『ビビット』(TBS系)のMCだったため、グループ会見よりも前、山口氏の会見の翌日の放送回でこうコメントしていた。
「そのコメント(TOKIO復帰への願望)に関しましては、23年間、一緒に走ってきたからこそ、そんな甘えた言葉は、山口からは、聞きたくなかったです」
前出のワイドショー関係者は言う。
「国分さんも今回、不祥事を起こしたことで“あれはブーメラン発言”だったと言われてしまっていますが、山口さんの行為はとても悪質なものだった。国分さんが厳しい言葉をかけるのも当然ではありました。当時は中途半端に擁護しない姿勢を評価する声も多かったですよね。
ただ、山口さんが『鉄腕DASH』においては、“プロ大工”同然に大活躍していたこと、同番組の仕事において、特に技術面で彼の存在が大きかったことは事実だった。そのため、国分さんの番組降板を受けて、あらためて復帰待望論が出ているということでしょうね」