■元TOKIOの城島茂と松岡昌宏が変わらず『鉄腕DASH』の中心にいるのは……

 たとえば2021年、『鉄腕DASH』では神奈川県横須賀市にある「旧観音崎警備所」という施設が紹介されたことがあるが、そこは防衛省・財務省が管轄する、明治時代から民間人立ち入り禁止の施設。そこへの立ち入りを防衛省と財務省に許可を求めたところ特別に許可されるほど、『鉄腕DASH』は国からも信頼されているということだろう。

 また23年には「東京の真ん中に100年続く森をつくれるか!?」をテーマに、国が絡む公共事業である東京・都立明治公園の整備を『鉄腕DASH』の出演者たちが手伝う、延べ230日のビッグプロジェクトが行なわれたこともあった。

「今回の国分さんの騒動は、『DASH村』の拠点でもある福島県も巻き込んで迷惑をかけてしまっている。TOKIO解散後、松岡さんは福島県の風評・風化戦略室に直接、電話をして謝罪したことからもそれがよく分かりますよね。

 同戦略室はTOKIO解散後、《TOKIOがこれまで本県の復興に果たしてきた役割は大きく、今後も本県の風評払拭と風化防止を一層進めていくという観点から、城島茂氏と松岡昌宏氏には、TOKIO解散後も変わらず福島県を応援していただきたい、力を貸していただきたいと考えている》とコメントを出していますから、これからも城島さんと松岡さんは福島県とともに歩み、『鉄腕DASH』でも特集されていくでしょう。

 しかし、2人だけになってTOKIOでもなくなった彼らが『鉄腕DASH』のど真ん中に居続けるのは難しいでしょうね。2人では稼働にも限界がありますし、重大なコンプラ違反で即降板となった国分さんと一緒にやっていた“元TOKIO”が番組の中心に居続けるというのも、スポンサーはどう考えるか……。そして、日テレは“プライバシー保護を最優先”に国分さんのコンプラ違反の中身を全く明らかにしていませんが、多くのメディアでは『鉄腕DASH』のスタッフへの重大なハラスメント行為があったのでは、とも報じられていますからね。

 城島さんと松岡さんの2人は今後も出演しますが、より象徴的な存在になっていくのではないでしょうか。しかし、そうなると“番組の核”がなくなってしまいますよね。核がなければ、これまで通り多くのSTARTO社の若手タレントが出てきても、ただのわちゃわちゃした番組になってしまう恐れもある。

 そこでささやかれているのが、TOKIOに代わるのグループに番組を託す、という展開です」(前出の制作会社関係者)

『鉄腕DASH』は、老若男女多くの人が視聴する日曜ゴールデン帯の人気番組。それを託せるグループとは――。

SixTONESしかいないのでは、となっていますね。以前から森本慎太郎さん(27)が準レギュラーとして『鉄腕DASH』に出演していることに加えて、すでに彼らは同じ日テレの日曜ゴールデン帯の冠番組が成功している“実績”もありますからね」(前同)

 日曜の夜、日テレでは『鉄腕DASH』(夜7時~)、『世界の果てまでイッテQ!』(8時~)、そしてSixTONESの冠バラエティ番組『Golden SixTONES(『GOスト』)』(9時~)が放送中。『GOスト』は前番組『行列のできる相談所』(02年4月~25年3月末)の終了を受けて、今年4月からスタートした番組だ。

「『GOスト』は、SixTONESメンバーがゲストとゲーム対決をして盛り上がる、王道のバラエティ番組。視聴率では特に、テレビ各局が重視するコア視聴率(13~49歳の個人視聴率)が好調で、多くの若い視聴者に人気を博している番組です。

 最近の放送では、6月15日放送回がコア5.2%(関東地区/ビデオリサーチ調べ)。真裏では阿部寛さん(60)主演のTBS日曜劇場『キャスター』の最終回が放送されていましたが、そちらは2.8%でした。民放ナンバーワンの高視聴率ドラマ枠である日曜劇場の、それも最終回にほぼダブルスコアで勝っている、ということですよね」(同)