■味変で楽しさも倍増

 続いては『バーガーキング』。ハンバーガーチェーン店の中では、価格帯は上がるものの、その味もボリュームもなかなかのものだ。

「『フレンチフライ』(Sサイズ280円)は、マクドナルドとモスバーガーの中間の太さ。味付けは薄めで、素材の良さを生かしたカリカリとホクホクの中間の食感は冷めてもおいしく食べられます。

 塩分が控えめなので少しパンチに欠けますが、ポテトにチリとチーズのソースをかけた『チリチーズフライ』(400円)にすると、途端に濃厚な味わいでジャンクな味にさま変わりします」(30代女性・Y記者)

新興勢力のバーキンの実力は? ※撮影/編集部

 以上、代表的なバーガーショップ3軒を紹介してきたが、サンドイッチ店も押さえておこう。

『サブウェイ』の『コロコロポテト』(Sサイズ270円)は、『オリジナル』『ハーブソルト』『トリプルチーズ』と3種のフレーバーを展開している。

「油で揚げずにオーブン調理をしているので、ちゃんとジャガイモを食べている気分になります。サブウェイは野菜が多くて健康的なイメージですが、一方で腹持ちがあまりよくない。でもポテトはお腹が膨れ、満足感があります」(30代男性・K記者)

 ちなみに、オリジナル以外のフレーバーはといえば、

「ハーブソルトは塩加減と香りが食欲をそそり、トリプルチーズはチーズパウダーがアクセントでおいしい」(前同)

サブウェイの『ハーブソルト』(左)と『トリプルチーズ』 ※撮影/編集部

 今日からメニューの“縁の下の力持ち”、フライドポテトの見方が少しかわるかもしれない。

谷頭和希(たにがしら・かずき)
都市ジャーナリスト・チェーンストア研究家。チェーンストアやテーマパーク、都市再開発などの「現在の都市」をテーマとした記事・取材等を精力的に行う。「いま」からのアプローチだけでなく、「むかし」も踏まえた都市の考察・批評に定評がある。著書に『ドンキにはなぜペンギンがいるのか』他。現在、東洋経済オンラインや現代ビジネスなど、さまざまなメディア・雑誌にて記事・取材を手掛ける。