■競馬学校の同期とコンビで勝利を!

 気持ちを新たに臨んだ6月14日函館競馬は、8番人気のゴールドサベージが、直線で抜群の切れ味を見せつけ、メインのSTV杯を快勝。僕にとっては、昨年のレッドアヴァンティに続く2年連続の勝利です。

 翌15日は、1Rの3歳未勝利戦をベビーズブレスで勝利し、続く、2Rの3歳未勝利戦も、シェリルファミーユでV!

 未勝利戦のデッドラインが近づきつつあるこの時期、“とにかく一つ勝ってほしい”という関係者の方々の思いに応えた勝利の味は、また、格別なものがあります。

 レイピカケをパートナーに挑んだ9R遊楽部特別の勝利も合わせて、この日は6回の騎乗機会で3勝。この流れを大事に今回の騎乗です。

 スタートは7月2日の交流重賞JpnⅠ帝王賞で、パートナーは、今回が21回目のコンビとなるノットゥルノ。22年のジャパンダートダービー以来となる2つ目のGⅠ勝利を目指します。

武豊(たけ・ゆたか)
1969年3月15日、京都府京都市生まれ。1987年3月1日にJRA騎手デビュー。翌1988年、スーパークリークで菊花賞を制しGⅠ初勝利。以後、オグリキャップ・サイレンススズカ・スペシャルウィーク・ディープインパクト・キズナ・キタサンブラック・ドウデュースなど歴代名馬の手綱を取り、国内外GⅠ通算100勝超を達成した“レジェンドジョッキー”である。2018年9月には史上初のJRA通算4000勝、2024年5月12日には前人未到の4500勝をマークし、2024年度JRA賞特別賞と黄綬褒章を受章。現在もトップクラスで騎乗を続ける “競馬界の第一人者”兼“最多記録更新請負人”。