■日本、アゼルバイジャン、タイ……世界中を飛び回る作品になるか

 チョンブリーはアジアを代表するビーチリゾート・パタヤも有するタイの湾岸部。バンサレーには漁港のような雰囲気もある地域である。

 また、もう1つの候補地として、難破船の写真はタイのチャーン島南端にある、バン・バオ港で撮られたものではと指摘する声もある。

 ちなみに、『VIVANT』を放送するTBSの出水麻衣アナウンサー(41)は6月14日の『土曜ワイドラジオ TOYKO ナイツのちゃきちゃきラジオ』(TBSラジオ)にて、「親日国でやるって言ってましたよね。タイとかも親日ですし……」と考察していた。偶然だとは思われるが、今回投稿された写真とのリンクする発言。出水アナが、局内で何かを聞いている可能性は……。

「前回の『VIVANT』はモンゴルがモチーフのバルカ共和国と日本を行き来する作品でしたが、今回は現時点で、アゼルバイジャンとタイの2か国での撮影が有力視されています。“世界を駆け巡る”という公式発表から察するに、続編は1作目からさらにスケールアップし、本当に世界を飛び回る、壮大な物語になるのではないでしょうか。

 アゼルバイジャンとタイは、撮影がしやすい国という共通点もありますね」(前出のテレビ誌編集者)

 アゼルバイジャンと日本は、1992年に外交関係が樹立されてから長らく友好関係を築いている。日本語教育も盛んであるほか、世界で唯一日本人のみビザが無料という超親日国である。

 そしてタイと日本は、1887年に正式に外交を樹立する前から交流の歴史を持ち、600年にわたり伝統的に友好関係を維持してきたとされる。すでに日タイ共同制作の映像作品も複数存在し、今年7月14日から、Snow Man・向井康二(31)が主演を務める連続ドラマ『Dating Game~口説いてもいいですか、ボス!?~』が、両国で同時配信される。

「大ヒットを記録した作品の、満を持しての続編というのは、得てしてハードルが上がりがち。“前作の方が豪華だったな”とか“前の方が面白かったな”なんて言われるのは絶対に避けたいことですよね。そんなことにならないためにも、『VIVANT』の続編では、憂助(堺)ら別班や公安の野崎(阿部)らが世界中を飛び回る、ワールドワイドな超壮大なストーリーになるのではないでしょうか。そうなると、さらに別の国での撮影の可能性もあるでしょうね」(前同)

 7月2日に行なわれた定例会見で、TBSの龍宝正峰社長は「現場からは、前作のラストシーンから続いている壮大な冒険物語で、裏切りや愛など感動巨編になっていると聞いてはいます」「何も知らされてなくてすみません。役立たずで……何も知らずにワクワクしている」と、詳細は知らされていないとコメントしている。

 誰が裏切り、愛を貫くのは誰なのか――前作以上に“世界でも見られる”ことを意識して作られるであろう『VIVANT』の続編。日本を代表する名俳優たちが集結して作られる世界基準の作品は、すでに多くのドラマファンを考察の世界に引き込んでいる――。