阪神タイガースのレジェンド、“ナニワの春団治”こと川藤幸三が猛虎愛を語り尽くす熱血コラム。OB目線の激励から時には喝も……熱き魂が炸裂する!

 つい先日、親しくしてるタイガースファンから、こんなことを聞かれた。

「川藤さん、プロ野球の世界で監督になるには、学歴って関係あるんですか。タイガースの歴代監督は僕の知るかぎり、大卒の監督が多いような気がします。

 以前、プロ野球の一軍の監督というのは、企業でいえば中間管理職、だいたい部長くらいに相当するという話を聞きました。そうした事情を考えると、大卒が多いのは当然ですかね」

「どうやろう。こう見えても、ワシはバリバリの高卒で、コーチ経験も2年だけある。けど、監督経験はないわ。まあ、球団がワシなんかに監督をさせるはずもないし、ワシ自身、監督をやってみたいと思ったこともないけどな(笑)。

 しかし、プロ野球は実力がすべての世界や。そこに学歴は一切、関係ない。大学を出たからといって、一流の選手になれる保証もないしな。当然、チームを指揮する監督という役職も、ワシは学歴なんか関係ないと思うんやけどな」

 そうは言ったものの、少し気になったんで調べてみた。まず、今シーズンの各チームの監督や。

 高卒組は三浦大輔(DeNA)、藤川球児(阪神)、井上一樹(中日)、三木肇(楽天)、吉井理人(ロッテ)、新庄剛志(日本ハム)の6人。ただし、吉井はコーチを何年か経験した後、筑波大学大学院で学んでるから、純粋に高卒とは言えんかもしれんけどな。