■移籍した伊藤健太郎に熱心なファンが多数

 そんな中沢は、藤木直人(52)主演で7月9日スタートのフジテレビ水曜22時枠ドラマ『最後の鑑定人』にメインキャストとして出演予定。“やる気あふれる若手刑事”を演じるということだ。

 また、中沢は水上恒司(26)主演のヤンキー映画『WIND BREAKER/ウィンドブレイカー』(今年12月公開予定)に出演。特報映像では、金髪でガラの悪い表情をした中沢が金属バットを折り曲げるシーンもあり、これまで続いてきた好青年役とのギャップが注目を集めている。

「そして、トライストーンで今後の活躍が大いに期待されるのは俳優・伊藤健太郎さん(28)ですよね。原さん、中沢さんと比べると以前から知名度はありますが、昨年11月に前事務所からトライストーンへ移籍したこともあり、今後の展開に注目が集まっています」(前出の芸能プロ関係者)

 伊藤は若手人気俳優だったが、2020年10月にひき逃げ事故(後に不起訴処分)を起こし、一時期には露出が激減していた。その後はNHK大河ドラマ光る君へ』(2024年)に出演するなど復活していっていたが、24年9月に前の所属事務所を退所。同年11月にトライストーンへの移籍が発表された。

 伊藤は今年だけでも『少年と犬』(3月20日公開)、『#真相をお話しします』(4月25日公開)、『ストロベリームーン』(10月17日公開予定)と、3本の映画に出演。

 テレビドラマでも、1月期には主演作『未恋〜かくれぼっちたち〜』(関西テレビ・フジテレビ系)、4月期には準主演作『彼女がそれも愛と呼ぶなら』(読売テレビ製作・日本テレビ系)と、深夜ドラマに2クール連続出演している。

 伊藤はそれらに加えて、浅野温子(64)と武田鉄矢(76)が主演を務めたフジテレビ月9ドラマ『101回目のプロポーズ』(91年9月期/フジテレビ系)の続編『102回目のプロポーズ』(仮)に、主人公のライバル役で内定しているとも報じられている。

 5月22日発売の『女性セブン』(小学館)の記事によると、『102回目のプロポーズ』(仮)はフジテレビの動画配信サービス・FODの作品として今秋にもクランクインする予定。主人公に霜降り明星せいや(32)、ヒロインには唐田えりか(27)、そしてライバル役が伊藤だと記事では伝えられている。

「伊藤さんは、鈴木保奈美さん(58)主演の月9ドラマ『東京ラブストーリー』(91年1月期)のFODリメイク版(20年4月配信)でも主演を務めていました。

『102回目のプロポーズ』(仮)へ出演すると言われている話もそうですが、フジテレビは伊藤さんの“集客力”に期待しているところがありそうです」(前同)

※画像はFODオリジナルドラマ『東京ラブストーリー』公式Xより

 FODは有料コンテンツ。そこに誘導するためには、「お金を払ってでも見たい!」と思えるほどの魅力があり、熱心なファンがついている俳優を起用する必要がある。伊藤は、それに値する人材ということだろう。

「彼ら以外にも、トライストーンには多くの名俳優がいます。主演映画『でっちあげ』が6月27日に公開されたばかりの綾野剛さん(43)、7月10日から主演ドラマ『愛の、がっこう』(フジテレビ系/木曜夜10時~)が控えている木村文乃さん(37)。そのほかにも、間宮祥太朗さん(32)、坂口健太郎さん(33)、赤楚衛二さん(31)……主演級がズラリですよね。

 田中さんの今後はどう考えても厳しいですが、所属俳優陣の層の厚さに加えて、さらなる活躍が期待される伊藤さんに、大きな飛躍がありそうな原さんと中沢さん……それを考えると、今後も“小栗社長”は安泰なのではないでしょうか」(同)

 小栗が前社長から代表取締役社長の座を譲り受けて、今年で2年目。田中は窮地でも、事務所が大きく揺らぐことはなさそうだ。