今田美桜(28)主演のNHK連続テレビ小説『あんぱん』の7月3日放送回の世帯視聴率が17.0%(関東地区/ビデオリサーチ調べ)を記録。前日に続き、17%台をキープした。
『あんぱん』は16%台の高視聴率を維持してきたが、7月2日放送回では世帯17.8%を記録。番組最高記録を更新しただけでなく、朝ドラの世帯視聴率が17.0%を上回るのは、『あんぱん』の前々作で伊藤沙莉(31)主演の『虎に翼』(2024年前期)の最終回(9月27日)以来、約9か月ぶりのことだった。
【以下、『あんぱん』ネタバレを含みます】
『あんぱん』は、国民的キャラクター『アンパンマン』を生んだ漫画家・やなせたかしさんと妻の小松暢(こまつ・のぶ)さん夫妻をモチーフにした作品。今田が暢さんをモデルにしたヒロイン・朝田のぶを、北村匠海(27)がやなせさんをモデルにした柳井嵩を演じる。
同作では第12週(16日~20日)まで戦争編が描かれ、第13週(23日~27日)からは戦後編に突入。第14週(6月30日~7月4日)では、のぶが新聞社「高知新報」に就職し、記者として活躍。しばらくして、嵩も同社の入社試験を受けることに――という展開が描かれた。
「『あんぱん』では、太平洋戦争を描く戦争編に突入した第10週(6月2日~6日)から、嵩編とも言えるようなストーリーが展開されるように。戦争の惨さ、辛さを描いた完成度の高いシナリオを視聴者は絶賛。第11週と第12週はどちらも週平均世帯視聴率16.0%で番組最高となりました。
そして、戦後が描かれている現在でも、2日連続で17%台という凄い高数字……この勢いで数字を伸ばせば、現在の放送形式に移行してからの“朝ドラ視聴率TOP3”も夢ではなさそうです」(テレビ誌編集者)
かつて朝ドラは月~土曜日の週6回放送だったが、窪田正孝(36)主演の『エール』(20年前期)から、現在の月~金曜日の週5回放送になった。『エール』以降の、期間平均世帯視聴率TOP3は次の通り。
・1位:『エール』…20.1%
・2位:杉咲花(27)主演の『おちょやん』(20年後期)…17.4%
・3位:上白石萌音(27)、深津絵里(52)、川栄李奈(30)のトリプル主演『カムカムエヴリバディ』(21年後期)…17.1%
『あんぱん』の7月3日放送回までの全話平均視聴率は15.6%だが――、
「まだ10週近く余裕はありますし、可能性は十分にあるでしょう。何より第15週(7月7日~11日)以降には、番組にさらに勢いがつくであろう超目玉俳優の登場が控えているし、人気キャラの再登場も確実視されていますからね」(前同)