元テレビ朝日社員の玉川徹氏(62)が7月7日、コメンテーターを務める『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日系)に生出演。20日に投開票がある参議院選挙を前に、各党が掲げる物価高対策について持論を展開する場面があった。

 番組では、各党が掲げる「現金給付案」と「消費税減税」についてパネルで紹介。玉川氏は「バラマキという言葉なんですけど、対象を絞らなければバラマキと言われるんだと思う」とコメント。

 さらに、「たとえば、給付にしても、物価が上がっているときには低所得の人ほどつらい。そういう人たちに対して“減税します”だとか“給付します”ということであれば、僕はバラマキではないと思う」と述べたうえで、「今回はすべての党が“国民全員に対して減税する”とか“給付する”とか言っている。これはもうバラマキです」と断じた。

「“バラマキ”についての言及に関しては賛否両論、さまざまな声が上がっていますね。玉川さんは過激な発言も多く、ときには大炎上してしまうこともありますが、視聴者目線の発言は共感を呼ぶことも少なくありません。少し前の『モーニングショー』内での言動も多くの視聴者から支持を集めましたね」(制作会社関係者)

 6月16日の『モーニングショー』のテーマは、参院選を前に政府が打ち出した「全国民への2万円給付、すべての子どもと住民税非課税世帯の大人には1人2万円を上乗せする公約」についてだった。

 石破茂首相は国会で、政府としては検討していないとしていたのに、その2日後に急遽、給付金を出すと表明したことを玉川氏は批判。出演していたテレビ朝日の政治部官邸キャップ・千々岩森生氏も「相当無理筋な説明」と指摘しながらも、「政府の政策は決まるまで言えない部分がある。検討していると言った瞬間に“ぶわーっ”と走りますから」と補足した。

 これに玉川氏は「政治部たちがそれ認めちゃダメなんだよ!」と批判し、千々岩氏が「玉川さん、それは百も承知で……」と応じようとするも、「百も承知だったらそんなこと言わないほうがいいと思うよ」と一喝した。

「玉川さんの言い方があまりにも激しかったため、スタジオは凍りつき、10秒ほど無音の状態が続く、放送事故とも言える瞬間でした。ただ、視聴者からは《玉川徹さん、マジすごい迫力だった!》《玉川さん、テレビ局批判し凍りついていた》と称賛の声も寄せられました。

『モーニングショー』の世帯視聴率は9~10%と同時間帯の番組では断トツのトップですし、玉川さんのコメントはネットニュースでも取り上げられるなど話題性は抜群。視聴者目線や“身内”にもしっかりと言える“コメンテーター玉川徹”は、なんだかんだ言って多くの視聴者から受け入れられていますよね。

 一方で、今まさに窮地にいると言えるのが、夕方のニュース番組『Live News イット!』(フジテレビ系)でMCを務めている青井実さん(44)ですよね」(前出の制作会社関係者)