■一流の造り込みを味わえるコンパクトカー

 シャレード・デ・トマソは、ダイハツとデ・トマソの提携で開発され、直列3気筒1Lガソリンターボエンジンを搭載する。軽いボディ、吹き上がりの良いターボエンジン、適度に引き締められた足まわりの相乗効果で峠道を軽快に走れた。カーブを曲がっている最中にアクセルペダルを戻すと、車両の進行方向が緩やかに内側を向き、素早く回り込む運転もできた。専用設計のエアロパーツ、カンパニョーロ製マグネシウムホイールなども標準装着され、コンパクトカーながら一流の造り込みを満喫できた。

1985年にはシャレードがマイナーチェンジを実施して、デ・トマソも外観に変更を施した。ヘッドランプを横長にデザインして、ワイド感を強調している。
全長が3600mmの小さなボディは、狭く曲がりくねった峠道でも運転しやすい。多くの若いユーザーが、運転の楽しさを覚えて立派なクルマ好きに成長した。