横浜流星(28)主演のNHK大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』の第28回「佐野世直大明神」が、7月27日に放送される。13日放送の第27回「願わくば花の下にて春死なん」は、田沼意次(渡辺謙/65)、意知(宮沢氷魚/31)親子と誰袖(福原遥/26)の悲劇につながっていく周到な構成で、森下佳子氏の脚本に絶賛の声が集まった。
同ドラマは、町民文化が花開いた江戸時代中期を舞台に、歌麿、北斎、写楽という、名だたる浮世絵師を世に送り出した“江戸のメディア王”で、日本のメディア産業、ポップカルチャーの礎を築いた、“蔦重”こと蔦屋重三郎(つたや・じゅうざぶろう)の波乱万丈の生涯を描く。物語はいよいよ中盤のクライマックスを迎えようとしている。
第27回は、一橋治済(生田斗真/40)は、松前道廣(えなりかずき/40)から蝦夷地の上知を中止してほしいと訴えを受け、意次がひそかに進めていた蝦夷地政策のことを知る。一方、蔦重は、大文字屋(伊藤淳史/41)から、米の値が下がらないことで田沼家への批判が強まっていき、意知が誰袖を身請けする話がなくなる可能性を聞かされる。
田沼屋敷では、意知が佐野政言(矢本悠馬/34)に、第10代将軍・家治(眞島秀和/48)の狩りにお供する機会を与える。しかし、政言が射止めたはずの雁だけが、意知らと探しても見つからない。その後、一人の武士が佐野家を訪ねてきて、佐野家の矢に射抜かれた雁を見せながら、これを意知が隠すのを見たと告げ……という展開。