■白石聖が“永野芽郁代役”に起用された背景

『豊臣兄弟!』には主演の仲野をはじめ、池松壮亮(豊臣秀吉役、35)、小栗旬織田信長役、42)、宮崎あおい(お市役、39)、7月27日に結婚したことを発表した松下洸平(徳川家康役、38)などの実績十分の一流俳優がズラリとそろう。

「多くの大作ドラマがありますが、特に大河ドラマは、演技が上手くて綺麗なだけでは良しとはされず、俳優として惹きつけるものが必要になってくると言われています。

 主演の仲野さん以外にも、民放局の連ドラや映画で主演を張ってきた俳優陣が『豊臣兄弟!』には多数出演するわけで、そこに入って白石さんが渡り合えるのか――という部分がどうしてもあるとささやかれていますね。一方で、なんだかんだ言って、永野さんには華があったと。撮影現場でも、永野さんが降りたことがあらためて話されていたといいますね。

 白石さんの実力も確かです。俳優のキャリアはもう9年にもなりますし、数々のドラマに出演し、23年にはNetflixの超大型作品『幽☆遊☆白書』でも主要キャストで出演しています。『豊臣兄弟!』の制作陣も、彼女の活躍に大いに期待するところでしょうが、ただ、白石さんに“永野芽郁の代役”の白羽の矢が立ったのは、NHKと彼女の所属事務所が非常に良好な関係にあることも大きかったといいます」(前出の制作会社関係者)

 白石は5月11日に戸田恵梨香(36)や有村架純(32)などのトップ女優が多数所属している芸能プロダクション「フラーム」へ移籍している。

「戸田さんや有村さんは朝ドラでヒロインを務めましたし、鳴海唯さん(27)も現在放送中の朝ドラ『あんぱん』に出演しています。それに『豊臣兄弟!』にも同事務所の吉岡里帆さん(32)が主人公・秀長の正室・慶役で起用されている。そうした、NHKのドラマ制作陣と同事務所との深い信頼関係が、白石さんのキャスティングにつながった、とささやかれていますね。

 もちろん、スケジュール面も大きかったといいます。白石さんは事務所移籍のタイミングで、スケジュールもたまたま空いていた。クランクインまでも時間がない。そうした状況で、一気に決まっていったと見られています。

 ただやはり、白石さんにとっては、これ以上ない大チャンスですよね。良い演技、存在感を見せて、クランクイン時はまだ現場にもあったされる永野さんの“残像”を払拭していく必要があると。そして、大河ファンの心も掴んでいくと――。

 川口春奈さん(30)が2020年の大河『麒麟がくる』で、直前に降板となった沢尻エリカさん(39)の代役で織田信長(染谷将太/32)の正室・帰蝶を演じ、その後、トップ女優の階段を駆け上っていったケースもあります。

 白石さんにとってみれば、急に代役を務めることとなり、非常に大変でしょうが、ここを乗り越えれば、川口さんのように大きく飛躍する可能性も十分にあるでしょうね」(前同)

 永野の直前降板によって大注目作に抜擢された白石。絶好の機会を活かして、俳優として大ブレイクを果たしてほしい。