芸能界を知り尽くす山田邦子が、昭和・平成・令和のあの人との思い出”を語るコラム。ゆかりのある芸能人との裏話や舞台裏を通じて、芸能界の今昔を浮き彫りにする。
1982年に始まった『スター爆笑Q&A』(日本テレビ系)は、横山やすしさんと西川きよしさんが司会をしていました。そこにアグネス・チャンが加わったけど、レポーターの三笑亭夢之助さんが泣かせたとかで降板して、85年から私がレギュラーになったんです。
やすきよさんとはネタ番組で何度も共演してきました。すでに大御所扱いされていたけど、舞台袖で若手のように2人でネタ合わせをして、舞台に上がったら縦横無尽に暴れて笑いをかっさらう。「やすきよさんは漫才が好きなんだな」と思いながら見ていました。
『スター爆笑Q&A』で一緒にお仕事をするようになると、きよしさんは「頑張ろうな」「体調は大丈夫か?」と声をかけてくださって、とても気を遣っていただきました。
一方、やすしさんは私のことなんか眼中になかったようで、「おはようございます」と挨拶しても、ギロッと睨まれましたね。実際、最初は、やすきよさんのテンポを崩すような存在だったと思います。