7月21日から、今田美桜(28)が主演、北村匠海(27)が準主演を務めるNHK連続テレビ小説あんぱん』の第17週(~25日)が放送される。史実を踏まえると、物語はこれから“恋愛編”とも言える内容に突入すると見られ、注目を集めている――。

【以下、『あんぱん』ネタバレを含みます】

『あんぱん』は、国民的キャラクター『アンパンマン』を生んだ漫画家・やなせたかしさんと妻の小松暢(こまつ・のぶ)さん夫妻をモチーフにした作品。今田が暢さんをモデルにしたヒロイン・朝田のぶを、北村がやなせさんをモデルにした柳井嵩を演じる。

 同作は中盤以降、第12週(6月16日~20日)までは嵩目線での太平洋戦争を描く“戦争編”、第13週(23日~27日)からは、のぶが主役に戻っての、戦後が舞台の“お仕事編”とも言える内容が展開された。

 のぶと嵩は新聞社「高知新報」就職したが、第16週(7月14日~18日)では、のぶが東京で高知出身の女性代議士、薪鉄子(まき・てつこ/戸田恵子・67)に、議員秘書にスカウトされて――という物語が描かれた。

 史実では、暢さんが「代議士の秘書になる」という理由で高知新聞社を辞めて上京し、約1年後(1947年)にそれを追う形でやなせさんも上京し、結婚している。

「今後、嵩がのぶの後を追うまでは、嵩が高知、のぶは東京の“遠距離恋愛編”が描かれると見られます。史実では1946年12月に、高知も被災する“昭和南海地震”が発生したため、それにまつわる話もあるでしょう。

 また、やなせさんと暢さんの出会いは成人後ですが、『あんぱん』では、“小学生時代からの幼馴染で昔からのぶが好きだった”という、恋愛ものとして王道の設定も追加されています。以前からの伏線などもあり、“遠距離恋愛編”は、かなり盛り上がることになるのではないでしょうか。視聴率も、”強敵“が去ったことで復活するのでは、と見られていますね」(女性誌編集者)