■嵐莉菜の主演映画が「今こそ多くの方に観てほしい」と話題に

 2022年5月公開の嵐の初主演・初出演映画『マイスモールランド』は、日本・フランス共同制作の、難民問題をテーマに描いた作品。嵐は日本で育った17歳のクルド人少女・サーリャを演じた。

 同映画は国内外で高く評価され、嵐にとってルーツの1つであるドイツでは、ベルリン国際映画祭において「アムネスティ国際映画賞(特別表彰)」を授与された。

 嵐は7月19日放送の『アナザースカイ』で、同映画について「お母さんの故郷ドイツで賞を取れるって(嬉しかった)」「私の運命を変えてくれた作品」とコメント。日本生まれの日本育ちなのに、昔から周囲が外国人のように接してくることで傷ついてきたが、映画『マイスモールランド』の出演を通して自分を受け入れられるようになったという。

 そのほかにも『アナザースカイ』では、母が青春を過ごしたドイツ・ハンブルグをめぐり家族の、そして自身のルーツをたどる嵐の姿が描かれた。

「『アナザースカイ』が、先の参議院選挙の投開票日(20日)の前日に放送されたことも話題となりました。というのも、今回の参院選は、参政党が“日本人ファースト”を掲げたり、SNSでは外国人が優遇されているといった言説が流れ政府が記者会見で否定する事態になったりと、外国人問題が強くクローズアップされる選挙だったから。

 それにより、同テーマを描いた嵐さん主演の『マイスモールランド』が再注目され、“今こそ見て欲しい”といった声も出ていますね」(前出の女性誌編集者)

 映画『マイスモールランド』は『アナザースカイ』で言及されたこともあり、

《番組内で初出演にして主演映画『マイスモールランド』が言及されていて。参議院議員選挙の前日にこの放送があったのは縁だと思った》
《公開の2022年よりも、今こそ多くの方に観てほしい映画(そういう時代になってしまった!)》
《このタイミングでの放送敬意表せて頂きます。昨日マイスモールランド初めて知ったのですが、見てから投票行かなきゃと思わせてもらいました》
《「ちはや」の後でも途中でもいいから「マイスモールランド」も放送したら》
《海外ルーツを持ち、日本で産まれ日本で育った人の視点、経験を知る事はやっぱり大事だと思う》

 といった声が多く寄せられている。

 嵐は『アナザースカイ』にて、「(自身は)いろんな国が入っているので、いろんな顔(役)を見せることができるんじゃないか」「『ちはやふる』だと完全に日本語の名前ですし、外国人の役もいただけて。どっちもできるのが楽しい」と、今、女優業を楽しんでいるとコメントしていた。

 役作り、演技力も高く評価されている嵐は今後も、多くの作品で存在感を発揮することになりそうだ。