■井上咲楽の「水虫トーク」が広く拡散
『カズレーザーと学ぶ。』の時間帯には、人気報道番組『報道ステーション』(テレビ朝日系)が放送されているが、『学ぶ。』は同番組とも戦えているという。
「7月15日放送の『学ぶ。』は、世帯視聴率、個人視聴率は『報ステ』に次ぐもので、コア視聴率に至っては、『報ステ』も含めて同時間帯の番組でトップという好成績でした。
この日に限らず『学ぶ。』は安定した人気があり、また話題性もあるんですよね。7月22日放送回では、ゲスト出演者のタレント・井上咲楽さん(25)と水虫にまつわる話がSNSで沸騰し、それがネットニュースとなり、広く拡散されることとなりましたよね」(前出の制作会社関係者)
22日放送の『学ぶ。』は、夏に大増殖する「隠れ水虫」を解説について学ぶ、という内容だった。ゲスト出演した井上は、中学生時代に、ふざけて水虫の友だちと足を合わせたら水虫に感染してしまったと明かしたのだ。
井上は番組内で皮膚科の医師に「水虫を一応治したっていう経験もあるんですけど、大丈夫ですかね?」と質問したが、「“治った”と思っても菌が隠れている場合がありますので、1度水虫になったかたは要注意です」と注意を呼び掛け。これが、ネットニュースとして拡散されたのだ。
視聴者からの評判も良く、視聴率も堅調、話題性も抜群――そんな『カズレーザーと学ぶ。』なのだが、先に述べたように9月での終了が報じられているのだ。ちなみに、カズレーザーのレギュラー番組を巡っては、『家事ヤロウ!!!』(テレビ朝日系/火曜夜8時~)も9月で終了すると報じられているため、カズレーザーは同タイミングで2番組を失うことになる。
「終了するのが不思議がられている『学ぶ。』ですが、終了の理由としてささやかれているのが、“ネタ切れ”ですね。アカデミックで専門的な、それも最新の研究データを解説する内容を週イチで続けるというのは、やはり厳しいところがあるのかもしれません。
実際、最近の『学ぶ。』は、専門家ではなく出演者が新法律を考案する『令和の新法律SP』がシリーズ化。これまで4月15日、5月13日、7月1日の3回放送されました。どの回も大学教授や法律家を招いていて、しっかりした内容にはなっていましたが、こういった番外的な回で“ネタ切れ”を回避しようとしていたところはあったのかもですね」(前同)
また、同番組にレギュラー出演していたお笑いグループ・ジャングルポケットの元メンバー・斉藤慎二(42)が24年9月に活動休止し、その後、同年7月に女性に性的暴行を加えた疑いで同年10月に警視庁に書類送検された、という出来事もあった。『学ぶ。』終了の直接的な要因ではないだろうが、ケチがついてしまったところがあるのかもしれない。
「多くの視聴者から終了が惜しまれている『カズレーザーと学ぶ。』ですが、視聴率は高いし、人気番組であることは間違いないでしょう。そんな番組を終了させる決断をした日テレの上層部には疑問の声も上がっているわけですが……ただ、今後も、特番としては放送されていくのではないでしょうか」(同)
テレビ番組の終了で視聴者から怒りの声が殺到するのはあまりないことだろう。特番を経て、数年後に復活、といった展開も――。