浅草キッドの玉袋筋太郎が、“昭和オヤジ”としての矜持とユーモアを胸に、同世代にエールを送る人生コラム。ともに令和を生き抜く、イケてる“老Guy”を目指そう。

 一部だろうけど、若い人たちの間で、外食先での「ごちそうさま」という習慣が揺らいでるって言うんだよな。

「金を払ってるんだから、ごちそうさまなんて言う必要はない!」という理屈みたいなんだけどさ。

 あきれるしかないんだけど、挨拶や感謝の言葉なんてものは、言うほうも言われたほうも気持ちがいいから言うわけであって、感謝の言葉を口にすることを“損”と考えるのは、なんて、さもしい生き方なのかと思うよ。

 それも、牛丼チェーン店のワンコインの勘定でえらそうにしてるとしたら、どんだけ小さい人間なのか。

 学校の給食でも、「子供に“いただきます! ごちそうさま!”と言わせるのはおかしい。給食費を払っているのに」という意見もあったりしてさ。

 食べ物になった生物の命をいただくと同時に、農業、水産、畜産で食糧を供給してくれている人たち、加工業者の人たち、そして、給食を作ってる人たちへの感謝の気持ちだよな。

 魚や肉を切り身でしか見たことないから、想像すらできないんだろうけどさ。