暑い、とにかく暑い日本列島。連日各地で猛暑日が続き熱帯雨林並みの気温が続いている。

「7月30日には兵庫県の丹波市で歴代1位となる気温41.2度を記録。猛暑を受けて宮城県では7月28日に行われた甲子園予選宮城県大会決勝戦の開始時刻を午前10時から午後3時に変更したほどです」(全国紙社会部記者)

 うだるような暑さに耐えかねるのは本サイト編集部員も同じ。そんな中、1人飄々とした表情でパソコンに向かうのは40代半ばの編集部員Yだ。Yが自慢げに話す。

「確かに今年の夏も暑いよね。ただ、僕に言わせれば言うほどでもないかな。なにせ、僕はこの12年間一切エアコンを使っていないからね」

 連日、夜も30度を超える首都・東京でエアコンを10年以上使用していないとはにわかに信じがたい。なぜ、Yはこれほどまでの長期間にわたってエアコンを使用しない生活を続けているのだろうか。

「きっかけは同棲していた彼女と別れたことかな。7年ほど一緒に暮らしていた女性と別れて以来、僕は自宅でエアコンを使っていないんだ」

 Yがエアコンを使わないから同棲を解消されたのでは? という疑問は胸にしまい込みYの夏の過ごし方を聞いてみると……。

「まず、日中は自宅にいないこと。暑い日中に会社にいれば自宅で冷房を使う必要はないからね。テレワークなんてもってのほかだよ」

 会社へ出社することが最大の電気代節約とばかりに正論を振りかざすY。電気代も高騰が続くことを思えば、暑さ対策のためのオフィス出社は妙案と言えば、妙案だ。しかし、日が陰っているとはいえ、東京は夜も熱帯夜が続く。Yはどの様に過ごしているのだろうか。

「1LDKの寝室の窓を開けて、キッチンは換気扇を回すんだ。そうすれば、空気の通り道ができて室内の体感温度がぐっと下がるからね」