今夏は6月から夏日になり、この先、長期間厳しい暑さが続くと予想されている。そのため、熱中症で搬送される人も増えている。連日「熱中症警戒アラート」が発表されており、外出時には特に注意が必要だ。

 それでも仕事などで外に出なければいけないことは多いため、熱中症の危険から身を守る工夫は必須。そこで今回は20~40代の男女100人に「外出時の熱中症対策」について聞いてみた。(自社リサーチ)

 第9位(2.0%)は、涼しい服を着る、塩飴や塩分補給タブレットが同率でランクイン。

 暑い日には、熱がこもりにくい涼しい服、通気性が良い服を選ぶのが効果的。最近は、綿や麻、ポリエステルといった、汗を吸う「吸水性」と吸った汗を乾かしてくれる「速乾性」に優れた素材のものが出ている。さらに白や淡い色など、熱を吸収しにくい色を選ぶのもポイントだ。

「汗が抑えられ、涼しい」(27歳/男性)

 汗と一緒に失われるため、塩飴や塩分補給タブレットは、手軽に塩分を補給できる。体内の塩分が不足すると、脱水症状が進みやすくなるので常に持ち歩いていると安心だ。タブレットタイプは、気温が高くても塩飴に比べてベタついたり溶けないため、長時間外出するときにおすすめだ。

「脱水を防ぐために持ち歩くようにしている」(42歳/女性/パート・アルバイト)

 第7位(3.0%)は、ハンディファン(携帯型扇風機)、外出を控える。

 最近人気のハンディファンは、外出先や移動中など、どこでも涼めるため、若者を中心に人気。

 一方、気温がとても高い日に使用すると、体に熱風を吹きつけることになるので逆効果。また内蔵されたリチウムイオンバッテリーが原因で発火事故が多発しているというニュースもあり、直射日光が当たる場所に置かない、水に濡れたときは使わないなど、使用法を守ることも大切だ。

「どこでも使えて涼しい」(33歳/女性/会社員)

「電車内など、少しはマシになる」(49歳/女性/自営業)

「外出時の熱中症対策」と聞いているが、そもそも「外出を控える」という声も多数。熱中症の危険性が極めて高くなる「熱中症警戒アラート」が発表されている日は、身を守るために可能ならば屋内で過ごすことも考えたい。

 一方、室内で熱中症になるケースもあるため、熱中症のリスクが高まる室温28℃以上、湿度70%以上を避け、エアコンや扇風機を適切に使用したい。

「なるべく午前中の涼しい時間に外出し、午後にゆったり休む」(48歳/女性)

「暑いときは危ないのでなるべく出ず、朝や夕方以降に動く」(39歳/男性/自営業)