■かつて「結婚を親に反対された」芸能人たち

 さまざまな事情のもと、親に結婚を反対される芸能人は少なくない。女性誌編集者がこう話す。

「古い話ですが、1991年に松坂慶子さんが当時ほぼ無名だったギタリストの高内春彦さんと結婚した際は“格差婚”と言われ、松坂さんの両親が強硬に反対。また、05年に篠原涼子さんと市村正親さんの結婚が報じられたときには、篠原さんの父親が週刊誌の取材に対し“反対だよ”とズバリ。市村さんが篠原さんより25歳も年上だったことがネックになっていたようです。

 元フジテレビアナウンサーの中村仁美さんは昨年、くわばたりえさんのYouTubeチャンネルで、さまぁ~ず大竹一樹さんと交際している間、ずっと両親から反対されていたと告白しています。相手が12歳年上の芸人ということで、心配されたとのことですね」

 今回の趣里のケースも含めて、特に女性側の両親が結婚に反対するパターンは、いつの時代もよくある話。婚活アドバイザーの植草美幸さんに、一般社会での現状と“対策”を聞いてみた。まず、親が娘の結婚に反対するケースは、「2割ぐらい」だという。何が理由で反対するのか。

「交際の段階にもよりますが、結婚を前提とした真剣交際で、親に相手を紹介した段階で反対されるのは、2割ほどという体感です。親が反対する理由は、学歴、収入、職業という3点が圧倒的に多い。恋愛と違い結婚は『責任』ですから、2人で生活ができるかどうかを見るわけです」

 本人がその3点をクリアしていても、親の懸念点はまだある。前述のような年齢差や職業の不安定さもその例だろうが――。植草氏が指摘する。

「家柄や金銭感覚、交友関係、さらには親族のバックグラウンドも含めて、娘の結婚相手に対して自分たちと同じ価値観かどうかを見る親は多いです。

 たとえば娘が公務員、相手の男性が会社経営者だとします。男性が不動産を持っていて、まだそのローンが残っていると、たとえ男性の収入が多かったとしても、ローンがあることを理由に“借金があるから危ない”と考える。知識と考え方の違いが価値観の違いとなってあらわれ、結婚の反対へとつながります」