■芸能人の事務所移籍事情
芸能ジャーナリストの平田昇二氏が、“芸能人の事務所移籍事情”を解説する。
「タレントが事務所から独立する場合、“収入を増やしたい”、“マネジメントの方針が合わない”といった理由が考えられますが、事務所の移籍となると、タレント側に明確に“やりたいこと”があり、それが実現できる事務所を選ぶというケースが多いです。
坂道シリーズを卒業したメンバーが、自分のやりたい方向性に進むために事務所を移籍するのもごく自然な流れ。たとえば元乃木坂46の井上小百合さん(30)は2020年にグループを卒業後、三谷幸喜(64)さんや八嶋智人さん(54)らが所属し、舞台系に強い芸能事務所シス・カンパニーに移籍しています。
長濱さんは、女優業だけでなくキャスターとしても活躍し、最新写真集『長濱ねる』(講談社)では女性の読者を意識したようなナチュラルなカットも多かった。
“元アイドル”という立ち位置から脱却し、次なるステージに進もうとしていたのだと思います。元々所属していたSeed&Flowerは、櫻坂46と日向坂46のOGの受け皿でもあるので、どうしても“坂道出身”というイメージが残ります。だからこそ、女優としての方向性を明確にするという意味でも、女優のマネジメントに長けているフラームに移籍したのかなと思います」(平田氏=以下同)
そんなフラームは、最近ますます所属女優の層を厚くしている。
「フラームは、女優のプロモーションやマネージメントに定評があり、特にNHKへの出演に強い。育成面でも、本人の意向やキャリアによってレッスンやスクールとのパイプは太いと思います。女優業に力を入れたいタレントにとっては魅力的な選択肢で、2020年には田中みな実さん(38)がテイクオフから“女優業に本腰を入れたい”として移籍しています。
その他、24年には吉岡里帆さん(32)もフラーム入り。さらに、不倫報道でNHK大河ドラマ『豊臣兄弟!』を降板した永野芽郁さん(25)の代役に抜擢された白石聖さん(26)も、今年5月に芸映プロダクションからフラームに移籍しています。白石さんについては、広末さんと白石さんが共演した時、現場にいたフラームの社長が白石さんの演技に惚れ込み、筋を通した上で口説いたとの話も聞こえてきていますね」
女優としてのキャリアを明るくするという意味で、フラームが移籍先として選ばれるのは自然だったということか。長濱の今後の活躍に注目したい。