沖縄の巨大テーマパーク『ジャングリア沖縄』がオープン早々、物議を醸している。「広告写真との落差がひどすぎ」「アトラクションは3~5時間並ぶのもザラ」「運休ばかり。ちゃんと準備してから営業開始しろ!」などネットでは不満の声が続出。

 その一方でホリエモンこと堀江貴文氏は「普通にめちゃくちゃ楽しい」「応援したいという想いも強い」と不自然なほど絶賛している。

「総事業費約700億円にのぼる巨大プロジェクトの仕掛け人は、マーケティング会社『刀』の森岡毅氏。ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)をV字回復させ、丸亀製麺の業績回復や西武ゆうえんちのリニューアルなどでも評価された人物です」(ニュースサイト編集者)

 ホリエモンの支持表明は、経営者目線でのエールという意味合いが強いのかもしれない。「こんな時代に地方でテーマパークを作って日本を盛り上げようとするチャレンジ精神が立派」というわけだ。

「実際、森岡氏はこれまでYouTubeなどでジャングリアの展望を散々熱く語ってきたんです。現在の批判には『偉そうなことを言っておきながら……』という“やっかみ”の感情も含まれているでしょうね。加えて沖縄北部というのは『自分たちの土地を荒らされたくない』という保守的な風土も根強い。こうした地元住民のアレルギー反応を軽視していたのかもしれません」(前同)

 さて、問題は施設として面白いかどうかという点だ。わざわざお金と時間を使ってまで行く価値があるのか? 感情的にヒートアップする一方のネット論争では、その肝心な部分が見えてこない。「旅する社長YouTuber(もーりーチャンネル【大人の穴場旅行】)」として知られる合同会社ココロザシ代表の守岡裕志氏が忖度抜きで語ってくれた。

「たしかにシステムトラブルによる仕切りの悪さは少し目立ちました。チケットも買えない状態が続いていたし、僕自身、日程変更もできなかったですから。これに加えてオープン当初は雷や大雨など天候に恵まれなかったこともあり、入場者のフラストレーションが爆発したんだと思います」

 とはいえ、全体としては「オープン直後にしては健闘している」と評価すべき点のほうが多かったという。

「まず料理が非常に美味しい。写真と実物を見比べてガッカリということもない。あとキャストの教育が行き届いていると感じましたね。地方で新たに高級ホテルを作ったとしても、ここまで徹底させるのは難しいのではないでしょうか」(前同)