■実際に訪問した際に目撃したスタッフ対応

 ただ、実際に訪れた現地住民によると、

「雨の中、アトラクションを3時間待っていた人がやっと乗れるというタイミングで『サンダルでは乗車できません。並び直してください』と言われていました。待機列に常駐しているスタッフは何をしているんだろうという感想です」

 など四角四面の対応に不満の声も挙がっている。

「それからオープン時に稼働していないアトラクションも多かったのは事実。目玉となっている恐竜が追いかけてくるイベントもなければ、気球も飛んでいなかったですし。でもこれは安全面を優先して時間をかけたからで、すぐ改善される問題ではあります。

 そもそもジャングリアは施設をどんどんアップデートさせていくコンセプトなんですよ。まだ土地も半分くらい余っているという話ですし、ここから広がっていく楽しみが感じられますけどね」(前出の守岡氏)

 ここまで語ると、守岡氏は「行くべき価値はある」と結論づけた。

「アトラクションは普通に楽しいし、なによりコスパがいい。海外などで気球に乗ったら数万円かかるのが普通ですし、十分、元は取れると思いますよ。小さい子供を連れたファミリー層よりも、どちらかというと大人向けの施設だと感じました」

 ディズニーランドやUSJのように定着するか、宮崎シーガイアのような失敗に終わるか……。しばらくは難しい舵取りが求められそうだ。

守岡裕志(もりおか・ひろし)
1978年生まれ。兵庫県在住。大手電機会社のシステムエンジニアからネットショップ、デザイン事務所を経て数100店舗のサポートを経験する。現在は「旅は自己投資!」をモットーにしつつ、「もーりーチャンネル【大人の穴場旅行】」などYouTubeを4チャンネル運営。合同会社ココロザシCEOとしても辣腕をふるう。32カ国86都市訪問。JGC&SFCホルダー。JALトラベルレポーター。