■原以外にも――『あんぱん』キャストの躍進
朝ドラ『あんぱん』は、国民的キャラクター『アンパンマン』を生んだ漫画家・やなせたかしさんと妻の小松暢(こまつ・のぶ)さん夫妻をモチーフにした作品。原は、今田美桜(28)演じる主人公・朝田のぶの妹・メイコ役で出演している。
メイコは天真爛漫な性格で、歌うことが好きな女の子。7月3日放送回では“宙ぶらんでふわふわしている自分を変えたい”という思いから、『のど自慢大会』出場を目指して、地元・高知から東京までの旅費を稼ぐことを決意する――という、彼女がメインの物語も描かれた。
メイコを演じている原は、7月4日には『2025年 上半期ブレイク俳優ランキング(女性編)』(『オリコン』調べ)でも堂々の1位を飾った。そんな原には、
《原菜乃華ちゃんの歌も歌ってる姿も可愛すぎて幸せ いつか朝ドラ主演やりません?????》
《朝ドラの妹役の原菜乃華さん。将来、ヒロインをやる気がする》
《メイコちゃん役の原菜乃華さん、3、4年経ったら朝ドラのヒロインやりそう。有望株だよね》
と、早くも“朝ドラ主演”を予想する声が多く寄せられている。
「原さんは7月4日公開の吉沢亮さん(31)主演映画『ババンババンバンバンパイア』でもメインヒロイン役で出演しています。
さらに、7月9日から日本テレビでは、広瀬すずさん(27)主演で社会現象を起こした映画『ちはやふる』シリーズ(16年~18年)の続編ドラマ『ちはやふる-めぐり-』の放送が始まりますが、これに原さんは當真あみさん(18)演じる主人公のライバル役で出演します。下半期も大活躍となりそうですね」(前出の芸能プロ関係者)
また、同じく『あんぱん』に出演していた俳優・中沢元紀(25)も、同プロダクションの有望株として知られる。彼が演じていたのは、やなせさんがモデルで北村匠海(27)が演じる準主人公・柳井嵩の弟・千尋。
「中沢さんは爽やかな笑顔で、文武両道の好青年である千尋を好演。6月12日放送回では、兄役の北村さんとの会話だけで本編15分が終わるという、異例の回が放送されました。そこでの熱演は“圧巻の15分”だと大きな話題に。その後は物語から退場してしまいましたが、多くの視聴者に愛される人気キャラでした」(前同)
そんな中沢は、藤木直人(52)主演で7月9日スタートのフジテレビ水曜22時枠ドラマ『最後の鑑定人』にメインキャストとして出演予定。“やる気あふれる若手刑事”を演じるということだ。
また、中沢は水上恒司(26)主演のヤンキー映画『WIND BREAKER/ウィンドブレイカー』(今年12月公開予定)に出演。特報映像では、金髪でガラの悪い表情をした中沢が金属バットを折り曲げるシーンもあり、これまで続いてきた好青年役とのギャップが注目を集めている。
「そして、トライストーンで今後の活躍が大いに期待されるのは俳優・伊藤健太郎さん(28)ですよね。原さん、中沢さんと比べると以前から知名度はありますが、昨年11月に前事務所からトライストーンへ移籍したこともあり、今後の展開に注目が集まっています」(前出の芸能プロ関係者)
伊藤は若手人気俳優だったが、2020年10月にひき逃げ事故(後に不起訴処分)を起こし、一時期には露出が激減していた。その後はNHK大河ドラマ『光る君へ』(2024年)に出演するなど復活していっていたが、24年9月に前の所属事務所を退所。同年11月にトライストーンへの移籍が発表された。
伊藤は今年だけでも『少年と犬』(3月20日公開)、『#真相をお話しします』(4月25日公開)、『ストロベリームーン』(10月17日公開予定)と、3本の映画に出演。
テレビドラマでも、1月期には主演作『未恋〜かくれぼっちたち〜』(関西テレビ・フジテレビ系)、4月期には準主演作『彼女がそれも愛と呼ぶなら』(読売テレビ製作・日本テレビ系)と、深夜ドラマに2クール連続出演している。
伊藤はそれらに加えて、浅野温子(64)と武田鉄矢(76)が主演を務めたフジテレビ月9ドラマ『101回目のプロポーズ』(91年9月期/フジテレビ系)の続編『102回目のプロポーズ』(仮)に、主人公のライバル役で内定しているとも報じられている。
5月22日発売の『女性セブン』(小学館)の記事によると、『102回目のプロポーズ』(仮)はフジテレビの動画配信サービス・FODの作品として今秋にもクランクインする予定。主人公に霜降り明星・せいや(32)、ヒロインには唐田えりか(27)、そしてライバル役が伊藤だと記事では伝えられている。
「伊藤さんは、鈴木保奈美さん(58)主演の月9ドラマ『東京ラブストーリー』(91年1月期)のFODリメイク版(20年4月配信)でも主演を務めていました。
『102回目のプロポーズ』(仮)へ出演すると言われている話もそうですが、フジテレビは伊藤さんの“集客力”に期待しているところがありそうです」(前同)
FODは有料コンテンツ。そこに誘導するためには、「お金を払ってでも見たい!」と思えるほどの魅力があり、熱心なファンがついている俳優を起用する必要がある。伊藤は、それに値する人材ということだろう。
「彼ら以外にも、トライストーンには多くの名俳優がいます。主演映画『でっちあげ』が6月27日に公開されたばかりの綾野剛さん(43)、7月10日から主演ドラマ『愛の、がっこう』(フジテレビ系/木曜夜10時~)が控えている木村文乃さん(37)。そのほかにも、間宮祥太朗さん(32)、坂口健太郎さん(33)、赤楚衛二さん(31)……主演級がズラリですよね。
田中さんの今後はどう考えても厳しいですが、所属俳優陣の層の厚さに加えて、さらなる活躍が期待される伊藤さんに、大きな飛躍がありそうな原さんと中沢さん……それを考えると、今後も“小栗社長”は安泰なのではないでしょうか」(同)
小栗が前社長から代表取締役社長の座を譲り受けて、今年で2年目。田中は窮地でも、事務所が大きく揺らぐことはなさそうだ。
(2025年7月6日公開)