農林水産省のYouTubeチャンネル「BUZZMAFF ばずまふ(農林水産省)」にて8月3日、『【霞が関勤務】 農水省職員の一日vlog』というタイトルのショート動画が公開され、一部で物議を醸している。

 同チャンネルは2019年、農林水産省の若い職員が中心となり、日本の農林水産物の良さや農山漁村の魅力を発信するために開設されたもの。クイズ企画の『【新人官僚】林野庁職員なら木にまつわるクイズ全問正解できる説!!!!』や『~農林水産省あるある~』など“ネタ感”の強い企画も多く、中央省庁とは思えないような親しみやすさが特徴だ。すでに2000本以上の動画を公開しており、チャンネル登録者数も17.5万人を超える。 

 話題となっているvlog動画は、BGMとともに若手と見られる男性職員の仕事に集中する映像を流しながら、テロップで現在時間と業務内容を紹介するというものだった。先の通り、この動画の“中身”にネットが反応した。

 朝の9時30分に登庁した男性職員は、すぐにメールチェック。9時50分から11時までは「こども霞が関見学デー」で配る資料を印刷し、11時20分からはスタッフ用名刺を作成。12時に名刺作成が終了すると、12時10分からは昼休みで、デスクでおにぎりを頬張り、食後は読書を楽しむ姿も伝えられた。

 午後もイベントの準備に取り掛かり、大量の資料の印刷を続けていくなかで、「印刷の場所 エアコンなくて暑い」と過酷な環境で、15時には配布セットを5000個つくるなど、なかなか大変な作業だったことがうかがえる。18時からはデスクワークに戻り、残った作業を消化。パソコンを前に電話で話す姿もあった。

 さらに21時からは動画編集の時間だ。「short動画1本を作るのに 大体3〜5時間ぐらいかかります」とのことで、イヤホンをしてノートパソコンの画面を見ながら、疲れ目を癒すように目頭を押さえる場面もあった。この日の業務が終わったのは21時45分。22時になってやっと帰宅の途についた。