今田美桜(28)が主人公を演じるNHK連続テレビ小説あんぱん』の第100話が8月15日に放送された。同回では、河合優実(24)演じる主人公(今田)の妹・蘭子と、妻夫木聡(44)演じるメインキャラクター・八木信之介との“出会い”が描かれ、視聴者の注目を集めた。

【以下、『あんぱん』ネタバレを含みます】

『あんぱん』は国民的キャラクター「アンパンマン」の生みの親である漫画家・やなせたかしさんと小松暢(こまつ・のぶ)さん夫妻がモチーフ。今田が暢さんをモデルにしたヒロイン・朝田のぶを、北村匠海(27)がやなせさんをモデルにした柳井嵩を演じている。

 河合が演じているのは、主人公の妹で朝田家の次女・蘭子。現在は東京で会社勤めをしながら、副業で映画ライターをしている。

 妻夫木が演じているのは、雑貨店「九州コットンセンター」を営んでいる八木信之介。戦時中に嵩と出会い、同じ文学を愛する者同士、現在も良き理解者として嵩やのぶと交流がある。

「のぶは家計を支えるため、嵩に内緒で『九州コットンセンター』で働いていました。そこに蘭子が来店したことで、八木と初めて顔を合わせることになったんです。

 同場面では、のぶが蘭子に“嵩が漫画の仕事に集中したくて、作詞の仕事を断ってしまった”という話をしたのですが、その話に八木が入ってきたことで、八木と蘭子が本格的に会話をしたんです」(女性誌編集者)

 八木が「あいつ(※嵩)の書く言葉は全部、俺には詩に聞こえるけどな」と言うと、蘭子は「そんなふうにお感じになるあなたも詩人ですね」と返す。

 さらに、蘭子は副業で映画ライターをしているが、「うち学歴ないやろ。タイプが早う打てても、それで見下す人はおるき」という理由から、独立を躊躇しているという話になると、八木は「逆境が、人に及ぼすものこそ輝かしい」と一言。これはシェイクスピアの戯曲『お気に召すまま』からの引用であり、蘭子も「お……シェイクスピア?」と反応。「だから今の君があるんじゃないのか」と励ます八木を、蘭子は意味深に見つめて――という流れだった。