■日テレの“視聴率キング”手越祐也

 手越は『イッテQ』がスタートした2007年からレギュラー出演していたが、コロナ禍の飲み会参加などが問題視されて、20年5月に活動を自粛。同6月末にジャニーズ事務所から退所したこともあり、『イッテQ』からも事実上の降板状態となっていた。

 しかし、24年10月13日放送回でカムバックを果たし、今年4月13日放送回にも再出演。レギュラーではなく単発ゲストのような扱いだが、2回とも視聴者は大沸騰。そして、テレビ各局が重視しているコア視聴率(13~49歳の個人視聴率)は、1度目が10.6%(関東地区/ビデオリサーチ調べ)、2度目が8.9%という驚異的な数字を叩き出した。

「普通、コア視聴率は3%台で及第点で、全局の全番組中トップのコア視聴率を取る『イッテQ』でも通常回は5%台。それを考えると、手越さん出演回の数字のもの凄さが分かります」(前出の制作会社関係者)

 そんな手越の『イッテQ』レギュラー復帰の可能性について、日本テレビの福田博之社長(当時は副社長)は24年10月末に行なわれた定例会見にて、「現時点で決まったことはない」としつつ、「多くの方に受け入れていただいた感触はあるので、また見たいという声にできるだけ応えるようにしていきたい。現場と相談したい」と、前向きな姿勢を示していた。

 また、手越は『イッテQ』以外でも“視聴率キング”ぶりを発揮している。彼がゲスト出演した5月12日放送の『しゃべくり007』(月曜夜9時~)は、世帯視聴率8.2%、個人5.3%、コア4.9%と、ここでも高い数字を記録していた。

「普段あまりテレビには出ない手越さんにはレア感もあり、それが高い数字に結びつくとも考えられますが、それにしても凄い数字。日テレが彼に期待するのは当然です。公式にはまだですが、出演が噂されている10月期のドラマ『ぼくたちん家』にも大いに期待ができそうですよね。

 そして、話通りにその『日曜ドラマ』枠の作品への出演が叶えば、期待されるのは、やはり『イッテQ』への再登場でしょう。ドラマが10~12月まで放送されるなか、同じ日曜日に放送される『イッテQ』の大型特番に手越さんが登場して、そのまま出演するドラマに視聴者を誘導する――そういう展開は十分にありそうです」(前同)

 再び出演する『イッテQ』に多くの視聴者を集めて、そのままドラマも高視聴率に――、

「そうしてドラマが高い数字を残せれば、いよいよ『イッテQ』レギュラー復帰も見えてきそうですよね。日テレサイドは過去の会見で手越さんの復帰に前向きなコメントをしているし、手越さん本人も『イッテQ』を強くリスペクトしている。十分にあり得る展開かと思われます。

 この秋、日曜日の日テレでは、手越さんの大活躍が見られそうですね」(同)

 手越が最後に俳優として作品に出演したのは、NEWS加藤シゲアキ(37)主演の『ゼロ一攫千金ゲーム』(日本テレビ系/18年8月期)。当時、手越がNEWSに所属していたことから中盤の悪役にキャスティングされ、そこでの演技力が評価されていた。

 今秋は、“視聴率キング”が日曜日の日テレで大暴れするのかも――。