■「家族を守りたい」という意識

 福山は2015年9月に俳優・吹石一恵(42)と結婚。16年12月には第一子が誕生した頃を境に“下ネタキャラ”を卒業したようだが、スポーツ紙デスクはこう語る。

「福山さんは14年12月中旬の段階でANNからの“引退”を発表しています。理由は“1番は生放送を続けていくのが難しいと思ったんです。深夜放送のパーソナリティーを卒業します”と説明していて、福山さんの方から局に申し入れたと聞きますが、その頃、福山さんは結婚を決めた時期でもある。下ネタはあくまでも“独身男性”としてのサービストークだったということで、家族がいる身でいつまでもやっていられない、という考えはあったのではと推測します。

 合わせて、時代の流れとともに、下ネタは不適切なコンテンツとなってきました。なかでもやはりSNSや見逃し視聴の登場・普及は大きく、“深夜ラジオだけのノリ”も通用しなくなってきた。福山さんが“下ネタ離れ”をしたのは、賢明な判断だったと思われます」

 その他、ラジオだけでなくテレビや雑誌のインタビュー取材などでも極力、家族の話をしない福山。その背景には、「家族を守りたい」という意識が強くあるようだ。

「もともと福山さんは、エンターテイナーとしての矜持から、週刊誌などにいろいろ書かれても“スルーする”というスタンスだったと思われます。そんな福山さんが珍しく公共の電波で怒りをあらわにしたのは、21年6月発売の写真週刊誌が妻の吹石さんと息子のプライベート2ショットを激写したときのことです。同年7月10日放送の『福山雅治 福のラジオ』(TOKYO FM)で、“子どもを守っていく立場になったときに、黙っているというのは子どもに対して説明が付かないと思った”と憤りをあらわにしました。

 さらに、“嫌だなと思うことや、間違ってると思うことをちゃんと子どもに納得してもらえる状況を作るためには、違うと思っていることや嫌だと思っていることは、きちんと発言し、発信していくべきだと思う”と、父親になった身としての発信スタンスも示しています。そうした家族環境の変化が、もう下ネタを発信しなくなったという“変化”にも表われていたのではないでしょうか」(前同)

 今回の報道で、かつての「下ネタ」のイメージに再びスポットが当たっている福山。もう下ネタから離れて長いのに、過去の話が、第三者委員会の調査で掘り起こされたのは福山としても痛恨だったのではないだろうか。

 しかし、逃げも隠れもせず、取材に真摯に対応し、反省の弁を述べたことについて、《自分の言葉で話してるの誠意の塊》《リスク負ってまで名前を出して答えたのはすごいと思う》など、評価する声も寄せられている――。