阪神タイガースのレジェンド、“ナニワの春団治”こと川藤幸三が猛虎愛を語り尽くす熱血コラム。OB目線の激励から時には喝も……熱き魂が炸裂する!

 今シーズンは、助っ人外国人も投高打低やな。

 どの球団もピッチャーは先発、中継ぎ、抑えと外国人が大活躍や。タイガースのデュプランティエ、巨人のグリフィン、マルティネス、DeNAのジャクソン、ケイと、チームに不可欠の存在になっとる。

 一方、野手はパッとせんなあ。セ・リーグで及第点をやれるのは、広島のファビアンくらいとちゃうか。パ・リーグだと日本ハムのレイエスだけやろう。他は下位打線で、お茶を濁すような助っ人ばかりや。

 それだけ、日本のピッチャーのレベルが上がったとも言えるけどな。メジャーやWBCでの日本人ピッチャーの活躍を見れば、その実力は明らかや。3Aクラスの野手が来て簡単に成功するほど、日本の野球は甘くないちゅうこっちゃ。

 振り返れば、タイガースは伝統的に外国人野手には恵まれとった。その象徴が1985年に阪神が日本一になったときのランディ・バースや。三冠王に輝いたバースの活躍なくして、あの年のタイガースフィーバーはなかったからな。