■『愛の、がっこう。』ハッピーエンドへの伏線とは?
三浦海岸のデートで、ラウールが俳優としてのポテンシャルを発揮した。自室での撮影では、高身長が窮屈に見えたラウールが、砂浜などの野外ロケでは、全身で気持ちを表現しているようで身体能力を活かしていた。今後、俳優として活動していくうえでの、可能性を感じさせる回だった。
一方、《伏線きた? 歳の差夫婦がやっている食堂。これは歳の差があってもうまくいくってこと? 2019年8月12日の花火大会のポスター。カヲルが「花火大会、再開したら俺ここで見ていい?」は、ここでいつか愛実とカヲルが再会する? 忘れた日傘もその時に返してもらうのかな》など、今後を予想する声も。
たしかに忘れられた日傘は伏線っぽい。カヲルが日傘をさすシーンでは愛実が雨傘との違いを語ったり、日傘を忘れていった食堂の夫婦の描写が多かった。それに、食堂夫婦の年の差は愛実とカヲルと重なる。視聴者の指摘の通り、いろんな悲劇や別離があった末、この食堂で2人が再会するというハッピーエンドがあるかもしれない。
脚本の井上由美子氏と演出の西谷弘氏は、不倫関係の2人が結ばれないバッドエンドだった『昼顔〜平日午後3時の恋人たち〜』(フジテレビ系)も手掛けているだけに、強引に別れさせられる悲劇ラストも予想できる。ただ、愛実が婚約はしているものの、基本的に2人は独身同士。愛実とカヲルが障害を乗り越え、幸せになることに期待したい。(ドラマライター・ヤマカワ)
■ドラマライター・ヤマカワ 編プロ勤務を経てフリーライターに。これまでウェブや娯楽誌に記事を多数、執筆しながら、NHKの朝ドラ『ちゅらさん』にハマり、ウェブで感想を書き始める。好きな俳優は中村ゆり、多部未華子、佐藤二朗、綾野剛。今までで一番、好きなドラマは朝ドラの『あまちゃん』。ドラマに関してはエンタメからシリアスなものまで幅広く愛している。その愛ゆえの苦言もしばしば。