日々、若者文化やトレンド事象を研究するトレンド現象ウォッチャーの戸田蒼氏が本サイトで現代のトレンドを徹底解説。今回、戸田氏が注目したのは、誰もが経験したことのある「学校の運動会」です!
今、小学校の運動会が大きく変化しています。昭和時代は家族総出で朝から弁当を持ち、1日がかりで応援するのが当たり前でしたが、今は午前中だけで終了する「半日運動会」が主流となっているようです。
2024年に熊本朝日放送が行なった調査によれば、熊本市内の小学校では全92校中86校が午前中で運動会を終了したそう。この傾向は全国的にも広がっているといいます。
開催時期も春へとシフトし、かつて秋の恒例行事だった運動会は、現在では暑さが本格化する前に済ませるという判断から5~6月に行われるケースが目立ちます。また、低・高学年に分けた二部制、競技数の削減など、コンパクトな構成が採用されやすい傾向にあります。事故リスクの高い組体操や騎馬戦は廃止の方向にあり、安全性を最優先にした運営方針が定着しています。