日本競馬界のレジェンド・武豊が名勝負の舞台裏を明かすコラム。ここでしか読めない勝負師の哲学に迫ろう。
8月23、24日札幌競馬では、夏競馬の風物詩として、すっかりおなじみとなったワールドオールスタージョッキーズが開催されます。
始まりは、僕がデビューした1987年に行われたワールドスーパージョッキーズシリーズでした。
世界のトップジョッキーが日本に集い、その腕を競い合う――。
ニュースを聞いたときは、ドキドキ、ワクワクどころの騒ぎではありません。
アメリカのラフィット・ピンカイJr 、パット・デイ、スティーブ・コーゼン、キャッシュ・アスムッセン、アイルランドのパット・エデリー。フランスのイヴ・サンマルタン。
雑誌や映像でしか見ることのできなかった世界のトップジョッキーを、この目で見ることができるなんて、まるで夢のような話です。
日本代表として出場した岡部幸雄さん、南井克己さん、そして兄弟子、河内洋さんが羨ましくて、“いつか、僕も”と思ったことを覚えています。
2015年に、このワールドスーパージョッキーズシリーズを引き継ぎスタートしたのが、夏の札幌に変更となったワールドオールスタージョッキーズです。
第1回大会の総合個人優勝は、香港のジョアン・モレイラ騎手。第2回が、ミルコ・デムーロ騎手。第3回は、カナダのユーリコ・ダシルヴァ騎手で、第5回が川田将雅騎手。そして、コロナ禍の影響で3年ぶりに開催された第6回大会を制したのが、僕、武豊(第7回は岩田望来騎手、第8回はモレイラ騎手)。