阪神タイガースのレジェンド、“ナニワの春団治”こと川藤幸三が猛虎愛を語り尽くす熱血コラム。OB目線の激励から時には喝も……熱き魂が炸裂する!
タイガースでリーグトップのホームラン数を記録したのが、1986年のランディ・バースや。当時、王さんの日本記録にあと1本と迫る54本塁打を記録した。
日本人選手に限れば、1位はカケ(掛布雅之)の48本。これに藤村富美男さんの47本、ブッちゃん(田淵幸一)の45本が続く。
なんで、ワシが、こんな数字を持ち出したかは察しのいい読者なら、もう気づいたんとちゃうかな。
そう、佐藤輝明や。
今シーズンの佐藤のバッティングを見てる限り、ワシは、こうした大先輩の記録に追いつき、追い越す可能性があると思う。
新人の年から3年連続で20本塁打以上をマークしたのは、佐藤がタイガースの選手としては初めてやった。ブッちゃんは入団3年目のシーズンは体調を崩して、80試合にしか出場できず、18本塁打に終わった。
佐藤も4年目は不振続きで二軍落ちも経験し、結局、16本塁打。しかし、佐藤は20本塁打前後の記録で満足してたらあかん選手や。才能の大きさからいえば、40本、50本打ってタイトルを獲るべき、ホンマモンのスラッガーやからな。