今田美桜(28)が主演、北村匠海(27)が準主演を務めるNHK連続テレビ小説『あんぱん』の第23週「ぼくらは無力だけれど」が9月1日から放送される。8月25日から29日まで放送された第22週「愛するカタチ」は、河合優実(24)と原菜乃華(22)が話題になる中、今田は目立たない週だった。
同ドラマは、漫画家・やなせたかしさんと妻・小松暢(こまつのぶ)さんをモデルに、何者でもなかった2人があらゆる荒波を乗り越え、“逆転しない正義”を体現した『アンパンマン』にたどり着くまでを描く愛と勇気の物語。放送が残り1か月ほどとなり、ついにアンパンマンの原型が生まれた。
第22週は、嵩の詩とイラストが入った陶器が、追加注文が来るほど人気になる。蘭子(河合)は八木(妻夫木聡/44)に頼まれ、「九州コットンセンター」で事務の仕事をすることに。そこに孤児院の子どもたちがグリーティングカードを渡しに訪れ、八木がうれしそうに彼らを抱きめる様子を蘭子は微笑みながら見つめる。
また、八木は嵩の詩集『愛する歌』を出版し、サイン会を開催。数日後、三姉妹で集まった蘭子の部屋で、メイコ(原)は健太郎(高橋文哉/24)について、夫婦2人で過ごすことがないと漏らすと、戦争中に青春時代を過ごしたため出来なかった、おしゃれをして健太郎と歩きたいと秘めた想いを明かし……という展開。
蘭子とメイコにスポットが当てられた週だった。河合の演技はそこだけ別のドラマになってしまうほど、圧倒的な演技力と存在感で、蘭子が豪(細田佳央太/23)への想いを残しつつも八木に惹かれていく心情を見事に表現していた。また、メイコが健太郎への鬱憤を爆発させるも、その気持ちを詩と絡めて理解し合う流れも見事だった。