「今年の『24時間テレビ』は数字的には“苦戦”となりましたが、実は裏番組がスゴイことになってたんですよね……」(制作会社関係者)

 日本テレビでは、毎年恒例の大型特番『24時間テレビ48-愛は地球を救う-』が、8月30日夜6時30分から31日夜8時54分にかけて放送された。全体の平均視聴率は世帯11.0%(関東地区/ビデオリサーチ調べ)、個人6.6%だった。

 世帯視聴率は昨年の12.5%から1.5ポイント、個人視聴率も7.5%から0.9ポイントダウンしたが、その要因のひとつとして、30日夜に裏で放送された『芸能人が本気で考えた!ドッキリGP ドッキリも地球を救う 4時間テレビSP』(フジテレビ系/夜7時~11時10分)の存在が影響しているとも言われている。前出の制作会社関係者は言う。

「30日放送の『ドッキリGP』の視聴率は、同時間帯のテレビ朝日やTBSの番組よりはるかに高く、『24時間テレビ』に迫るものでした。

『24時間テレビ』内で芦田愛菜さん(21)が主演した『トットの欠落青春記』――黒柳徹子さん(92)の青春時代を描いたスペシャルドラマが放送されていた夜10時台では、『ドッキリGP』が上回っていた数字もあったんですよね」

『ドッキリGP』の視聴率は、個人4.7%、コア(13~49歳の個人視聴率)4.8%。一方で、『24時間テレビ』の視聴率は、放送開始の夜7時から10時は個人7.8%、コア5.2%で『ドッキリGP』を上回っていたものの、『トットの欠落青春記』が放送された夜10時から11時30分の時間帯は個人7.4%、コア4.5%で、コア視聴率で『ドッキリGP』に負けていたのだ。

「時間帯が完全に一致しているわけではないのですが……日テレが全精力をつぎ込んで作る超大型番組を食ったわけですよね。

 今回の『ドッキリGP』は“ガチンコで『24時間テレビ』を潰しにかかっているのでは”という声も出るほどに豪華な内容で、『24時間テレビ』から視聴者を奪ったのではないでしょうか。

『ドッキリGP』は特に子どもに大人気の番組ですから、ファミリー層では子どもが“『ドッキリGP』を見たい”となり、それでチャンネルを変えた親も多かったようです。

 とにかく今回の『ドッキリGP』は、本気で『24時間テレビ』を崩していくような超強力な内容でしたね」(前同)

『ドッキリGP』は2019年以降、20年以外は毎年『24時間テレビ』に4時間SPをぶつけている。“本家”が寄付金の着服を巡る不祥事の影響で『愛は地球を救うのか?』と改題して放送した24年には、『ドッキリGP』も副題を『ドッキリは地球を救うのか?』にして放送するなど、毎年徹底して『24時間テレビ』を“ネタ”にしている。

「今年に限った話ではないですが、タイトルロゴを寄せたり、『24時間テレビ』の定番、加山雄三さんと谷村新司さんの名曲『サライ』やZARDの『負けないで』を流したり、徹底して『24時間テレビ』を煽るような内容となっています」(同)