■サントリーHD会長辞任にアイドルファンが憤怒するワケ
4月9日配信の『文春オンライン』が、3月21日に終了した『オールナイトフジコ』の出演者による未成年飲酒があったと報道。フジテレビは《弊社社員が主体となって関わった事案》と認めて謝罪した。フジテレビの男性社員が番組に出演していた現役女子大生グループ「フジコーズ」の未成年メンバーに飲酒させていたという。
「これによりサントリーは、当時検討されていた“CM再開”を見送ったと言われましたね。サントリーは酒を扱う企業で、未成年者飲酒については看過できないでしょうからね。そこから2か月以上が経過し、6月25日のフジ・メディア・ホールディングスの株主総会を経て、同月27日にサントリーは7月からCMを再開すると説明しました。そして、サントリーが再開すると判断したことを受け、他社もこれに追随するという流れがあったといいますね。
それだけサントリーと新浪氏は影響力を持っているということ。ただ、フジテレビの命運をも左右した人物がこんなことになってしまい、驚きの声が飛び交っていますよね」(前出の夕刊紙デスク)
そんな新浪氏の驚きの辞任を受けてXでは、
《私はあのジャニーズ問題の時のこの人の発言、対応は許さない。天に吐いた唾が自分に降ってきただけだ》
《当時のジャニーズ問題に厳しく、先頭に立って、事実上解散に追いやった新浪会長。自分には、甘いのか?》
《何も罪を犯してないジャニーズ袋叩きにしてた本人は違法薬品ですか……呆れた》
とアイドルファン、旧ジャニーズファンも怒りの声を上げているのだ。
「ジャニー喜多川氏(享年87)の加害問題が勃発した際、新浪氏は旧ジャニーズ事務所サイドの対応にかなり厳しい態度を示していましたからね」(前同)
23年9月、新浪氏はジャニーズ事務所の対応について「真摯に反省しているのか大いに疑問」と猛批判。同月の朝日新聞でも、早急に事務所の体制が改善されなければ、所属タレントが出演する番組のスポンサーを降りる可能性について「あり得る」とも発言した。
また、サントリーHDは、被害者の救済策や再発防止策で納得のいく説明があるまではジャニーズ事務所と広告や販促で新たな契約を結ばない方針を明らかにし、現時点での契約は期間満了をもって終了すると説明した。
「SixTONESの松村北斗さん(30)はサントリー『オールフリー』のCMに出演していましたが、23年10月をもって契約が打ち切られました。
ジャニー氏の加害問題の時にもいくつかの企業は新浪氏の顔色をうかがっていたともいいますが、ジャニーズ事務所やフジテレビを厳しく批判してきた新浪氏自身がこんな事態を引き起こしてしまい、アイドルファンの中には“どういうことだ”と怒りの声を上げたくなる人もいるんでしょうね」(同)
新浪氏のサントリーHD会長職辞任は政財界にとどまらず、テレビ界や芸能界にも大きな影響をもたらすことになりそうだ。