今、ラーメン業界で注目を集めている新たなジャンルがあるという。それが、“具なしラーメン”だ。

「物価高が続き、今やラーメンは1杯1000円超えが当たり前のご時世です。

 そんな中で、具なしラーメンは大半の具材を省くことで、コストを下げて、お客に提供できる。それが、懐が寂しい消費者に支持されているんです」(グルメライター)

 今年4月には、こってりラーメンチェーン『天下一品』が京都市内に『かけラーメン一(はじめ)』をオープン。税込み400円の『かけラーメン』を看板メニューに掲げ、人気を博している。

「背脂ちゃっちゃ系のうま味とコクがありながらも、あっさりと食べられて、麺の歯切れも心地いい感じ。朝7時から営業しているので、授業前の朝食にもピッタリなんです。

 ちなみに、具入りの普通のラーメンもあって、こちらも税込み600円とお得な値段ですよ。ただし、夜は居酒屋形態の店に変わるので要注意です」(京都市内に住む大学生)

 一方、既存の味が、最近の具なしブームで最注目される現象も起きている。

 埼玉県を中心に関東・関西で店舗を展開する中華チェーン『ぎょうざの満洲』の『素ラーメン』(400円=税込み=以下同)や、ドーナッツチェーン店『ミスタードーナツ』で提供されている『汁そば』(374円)が、それだ。

「『満洲』の素ラーメンはしょうゆ&しおの2種類の味があって、チャーハンや定食類のスープ代わりにも頼めます。麺は栃木県産小麦『タマイズミ』を使った中太縮れ麺で、適度な弾力の中に小麦のうま味が感じられます。

『ミスド』の汁そばは、小腹が空いたときにぴったりなシンプルな味と量。これを食べ、デザートにドーナッツというのもアリです」(前出のグルメライター)