食品の価格高騰が、長期化している。帝国データバンクの調査によると、9月の飲食料品値上げは1422品目と、前年同月を上回る結果になった。

 値上げの要因として、原材料の価格高騰や光熱費の上昇による生産コスト増、人手不足による労務費の上昇、物流費の上昇などが複合的に重なったと分析している。そのため生活に不可欠な食費の節約を意識している消費者も増えている。

 そこで今回は30~50代の女性100人に「値上げがキツいと感じている食料品」について聞いてみた。(自社リサーチ)

 第10位(1.0%)は、麺類。

 米の高騰もあり、節制したいときの食事として麺類を増やす人も多い。しかし、日本人に長年親しまれている「日清カップヌードル」の価格は、現在236円まで上昇。ニップンは7月より「オーマイスパゲッティ」など家庭用パスタを約3~13%値上げした。

「チラシ商品を買ったり、ポイント割引きを駆使して買っている」(41歳/女性/パート・アルバイト)

 第8位(2.0%)は、加工食品、パンが同率でランクイン。

 日清食品は、お好み焼、米飯などの冷凍食品を9月より約5~10%値上げ、同月、ニップンも家庭用冷凍食品を約5~12%値上げ、ニチレイフーズは家庭用の冷凍おにぎりの価格を約10%引き上げた。お弁当に便利な加工食品の価格高騰で、お昼ご飯も寂しくなりそう。

「百貨店などで贅沢なものを買わなくなった」(41歳/女性/会社員)

 パンは、1月から大手製パン各社が一斉に値上げ。山崎製パンは食パンや菓子パンなど290品目を約5~7.3%値上げし、フジパンの商品も食パンや菓子パン、惣菜パンなど169品目の価格が平均4.7%上昇した。

「安いのを探すようにしている」(44歳/女性/パート・アルバイト)

「特売を探す」(55歳/女性/パート・アルバイト)