■「値上げがキツい食料品」、使うのを「躊躇してしまう」のは
第6位(3.0%)は、食用油、調味料。
日清オイリオが9月から「日清キャノーラ油」など家庭用食用油の価格を約11~18%引き上げ。Jオイルミルズも同月より家庭用油脂製品を約11~23%値上げするなど、各メーカー9月からの値上げ率が大きくなっている。
「オリーブオイルが急激に高くなったので、料理で使うときに躊躇してしまう」(53歳/女性/主婦)
調味料は、キユーピーが9月からマヨネーズやドレッシングなど計118品を約4~18%値上げ。ダイショーも焼き肉のたれやソース、粉末調味料などの価格を約1~17%引き上げた。さらに、みそも今年は複数のメーカーが値上げし、イチビキが4月から家庭用みそ類、調理みその価格を約15%改定。フンドーキンもしょうゆ、みその全商品を同月より約6~12%値上げした。
「使い切れるサイズを買うようにした」(43歳/女性/会社員)
「マヨネーズが使えなくなった」(45歳/女性/会社員)
「いろいろな種類を買うので総額が高くなってしまう」(46歳/女性/主婦)
第5位(5.0%)は、乳製品。
乳製品は、7~8月にかけて各メーカーが値上げ。明治が7月にバターやチーズ、8月にヨーグルトと牛乳の価格を約2~17%、雪印メグミルクが7月にチーズとバター、8月に牛乳やヨーグルトの価格を約2.4~10.5%改定。森永乳業も7月、8月より一部の家庭用バター・チーズ、牛乳類、ヨーグルトなどの価格を約2.9~10.1%引き上げた。
「毎日ヨーグルトを食べているが、2日に1回とかに減らした」(58歳/女性/パート・アルバイト)
「牛乳を一時期減らしたが、健康のため飲むように戻した」(40歳/女性/主婦)
「ヨーグルトは毎日食べたいが、量を減らす」(45歳/女性/会社員)
第4位(6.0%)は、野菜。
農林水産省は、8月4~6日にかけて行った消費量が多い野菜の価格調査結果によると、1キロ当たりの平均価格が平年よりトマトは19%、にんじんが17%上回った。一方、キャベツは平年より11%安くなったが、1月中旬に1キロ当たりの価格が平年の3倍を超えるなど、高値が続いたことも記憶に新しい。
「量を少なくして使うようになった」(55歳/女性/パート・アルバイト)
「トマトの値上がりがすさまじく、部屋で鉢植えを育てようか考え込んだ」(44歳/女性/会社員)
「調理するよりお惣菜を買ったほうが安く感じるので、料理をする回数が減った」(55歳/女性/会社員)
「フードロスをなくすように努力するようになった」(48歳/女性/パート・アルバイト)
■「値上げがキツい食料品」ランキング
1位 米
2位 肉・魚
3位 菓子
4位 野菜
5位 乳製品
6位 食用油
6位 調味料
8位 加工食品
8位 パン
10位 麺類