■三谷氏は田中圭の件に「僕は怒ってるんですよ、怒ってる。もう怒ってないけど。僕は怒ってた」

 連続ドラマ放送中に逮捕された清水に対して厳しく言及した三谷氏――芸能プロ関係者は言う。

「三谷さんは作り手、制作サイドの人間として、多くの舞台や映像作品を手掛けてきました。それだけに、現場スタッフの頑張りや苦労は痛いほどわかるでしょうし、それを台無しにしてしまった俳優に憤怒するのは無理もないですね。その日の『Nキャス』には『19番目のカルテ』の主演である松本さんも同席していましたが、非常につらそうな顔をしていましたからね……。

 そして、今回の『Nキャス』での三谷さんの発言を受けて、芸能界でも、今年、三谷作品に出演した“不祥事俳優”の件を想起する人もいますね」

 その“不祥事俳優”とは、三谷氏が脚本と監督を担当した『おい、太宰』(WOWWOW/6月29日放送)と、その劇場版(7月11日公開)で主演を務めた、田中圭(41)のこと。

 田中を巡っては、4月24日と5月8日発売の『週刊文春』(文藝春秋)が女優・永野芽郁(25)との不倫疑惑を報道。本人と双方の事務所は報道を否定したものの、田中と永野をそれぞれCMなどに起用していたスポンサー企業が、公式サイトやYouTubeから2人の画像や動画を削除する“CM削除ドミノ”が発生するなど、世間を騒然とさせた。

 田中は6月18日、『おい、太宰』のイベントに三谷氏ほか共演者と登壇。不倫疑惑が報じられてから初めて報道陣の前に姿を見せたが、一連の騒動には触れなかった。

 そして、同イベントの模様が取り上げられた同月21日放送の『Nキャス』で、三谷氏はこの件に言及。

「あのドラマは去年の秋に撮ったんですけど。苦労してつくって、ようやく皆さんに見ていただけるってなった時になんかちょっとみそがついて。何が実際あったか分かんないけど。脇が甘いのは確かなわけで」

 と、不満を露わに。田中から謝罪があり、許したというものの、

「こういうこと言うと、また擁護したって言われるから、僕は怒ってるんですよ、怒ってる。もう怒ってないけど。僕は怒ってた」

 と、“怒ってる”を連呼し、田中の不祥事に激怒していたことを隠さなかった。

 今回、三谷氏が逮捕された清水に言及したことで、この77日前の“怒り場面”を思い出した人もおり、

《三谷さんがキレたのもこの前の田中圭に対するイライラもあったんだろうな ちょっとプロ意識が足りない人多すぎないか?そういう人達はもう辞めてもらった方がいい》
《三谷さんのコメントもなんだか、、田中圭の事か!?》
《田中圭を主演でつかった三谷幸喜…》

 といった声がSNSにも寄せられている。

 近年では、俳優の不祥事を受けても“作品には罪はない”と考える人も増えてきている。しかし、放送や上映は叶っても映像の再編集やカットをするケースも多く、制作サイドが“本来見せたかったもの”とは大きく変わってしまっていることも……。

 お客さんに面白いものを見てもらいたい、と日々真摯に制作に臨む三谷氏だからこそ、作品に携わる俳優の大不祥事は許せないのだろう。