■松本オーナーとの絆と縁に感謝して
弟・幸四郎との縁を紡いでくださったメイショウマンボ。兄と慕う石橋守調教師とともに勝ち、GⅠの勲章を取ったメイショウタバルでの宝塚記念……松本オーナーとの絆、人と人、人と馬をつなぐ縁には、感謝しかありません。
ケンイチ(池添謙一)が乗った8月10日札幌8Rで、メイショウタイピンが勝利を挙げ、2000勝までマジック1となった時点で、「記念の勝利は自分で決めたい」と思った騎手がいっぱいいたと思います。もちろん、僕もその1人。残念ながらその夢はかないませんでしたが、嬉しさは変わりません。松本オーナー、おめでとうございます!
今週の競馬は、その松本オーナーのメイショウズイウンと挑む、9月2日、盛岡を舞台にした交流重賞JpnⅡ・不来方賞からスタート。9月6日は、スマートプリエールで挑む。
札幌2歳S。翌7日は、ソウル競馬場で行われる国際競走GⅢ・コリアスプリントにチカッパとともに挑みます。
(2025年9月1日寄稿)
武豊(たけ・ゆたか)
1969年3月15日、京都府京都市生まれ。1987年3月1日にJRA騎手デビュー。翌1988年、スーパークリークで菊花賞を制しGⅠ初勝利。以後、オグリキャップ・サイレンススズカ・スペシャルウィーク・ディープインパクト・キズナ・キタサンブラック・ドウデュースなど歴代名馬の手綱を取り、国内外GⅠ通算100勝超を達成した“レジェンドジョッキー”である。2018年9月には史上初のJRA通算4000勝、2024年5月12日には前人未到の4500勝をマークし、2024年度JRA賞特別賞と黄綬褒章を受章。現在もトップクラスで騎乗を続ける “競馬界の第一人者”兼“最多記録更新請負人”。