浅野温子(64)と武田鉄矢(76)がダブル主演した、フジテレビ系月9ドラマ『101回目のプロポーズ』。1991年7月期に放送され、伝説とも呼ばれるこの名作ドラマの続編『102回目のプロポーズ』が、フジテレビで制作されることが発表された。同局の配信サービス「FOD」で全12話が独占配信されるほか、地上波での放送も予定されている。
この『102回』について、武田が34年ぶりに出演することに続いて、驚きのキャスティングが発表された――。
『101回目のプロポーズ』は、冴えない中年サラリーマン・星野達郎(武田)と、交通事故で亡くした婚約者を忘れられずにいるヒロイン・矢吹薫(浅野)の恋愛を描いた物語。
続編『102回目のプロポーズ』は、24年3月に放送作家・脚本家を引退した鈴木おさむ氏(53)が、引退前に制作を熱望し、本人自ら企画として立ったことで実現した。
キャストとして、達郎は武田が続投し、主演として達郎と薫の娘・星野光を唐田えりか(27)が演じると発表された。さらに彼女に一目惚れする青年・空野太陽を霜降り明星・せいや(32)が、そして光の恋人・大月音役に伊藤健太郎(28)が出演することも明らかとなったのだが――、
「唐田さんと伊藤さんがキャスティングされたことに、SNS上では驚きの声が多数上がっています。特に唐田さんの名前はXでトレンド入りするほど。その理由は、2人が過去にトラブルを起こした“ヤラかした俳優”のイメージが強いからですよね。2人とも、すでに地上波ドラマの復帰を果たしてはいるのですが……」(女性誌編集者)
唐田は“ポスト有村架純”と評されていた期待の若手女優だったが、2020年1月に東出昌大(37)との不倫が発覚。東出の妻(後に離婚)が女性人気も高い国民的女優・杏(39)だったこともあり、不倫相手の唐田は“女性の敵”認定を受け、厳しい声が殺到した。
そんな唐田は一時期は完全に姿を消していたが、騒動から2年後の22年10月に主演映画『の方へ、流れる』で女優業に復帰。
その後、ゆりやんレトリィバァ(34)主演、今回の『102回目のプロポーズ』の企画を担当する鈴木氏が企画・脚本・プロデュースを務めたNetflix配信ドラマ『極悪女王』(24年9月配信)で、ゆりやん演じる女子プロレスラー・ダンプ松本(63)のライバルであり、空前のブームを生んだタッグチーム「クラッシュギャルズ」の長与千種(59)役を好演。体重を約10キロ増量するなど、ガチンコで作品に挑んだ姿勢などから、女優として再評価を受けた。
また、フジテレビ系月9ドラマ『嘘解きレトリック』(24年10月期)の第7話に“寸借詐欺を働く女性(役名無し)”で出演したことで、地上波ドラマ復帰もすでに叶えている。
一方の伊藤は大人気俳優だったが、2020年10月末にひき逃げ事故(後に不起訴処分)を起こした。その後、21年6月に活動再開を発表し、『街並み照らすヤツら』(日本テレビ系/24年4月期)を皮切りに地上波ドラマに起用されることも増えている。ちなみに、24年11月から、小栗旬(42)が社長を務める大手事務所に移籍している。
そんな2人が、フジテレビの“勝負ドラマ”『102回目のプロポーズ』に出演することに、SNSは騒然。
《問題起こした人だらけで草 わざとか?》
《唐田えりかと伊藤健太郎って問題児なのでは…フジテレビならではの起用》
《唐田えりかと伊藤健太郎はあからさまじゃね?と思いつつも実力はあるからなって》
といった、驚きや厳しい声が多く寄せられることになったのだ。
「ただでさえ、“名作ドラマの十数年後が舞台の続編”というのはハードルが高くなりがちなのに、それに加えて俳優のキャスティングが大きな物議を醸しているということですよね。騒動は過去の話とはいえ、すでに“キャスティングの時点で見る気が起きない”など厳しい声もあるわけで……やはり大胆な采配とも言えそうです」(前同)
なぜ勝負のドラマのメインに、過去不祥事があった唐田と伊藤を――そうした疑問の声が多いわけだが、果たしてフジテレビサイドの意図は――芸能評論家の三杉武氏はこう分析する。
「まず、唐田さんについては、大ヒットした『極悪女王』での話題性があるし、同作では演技力もしっかり評価されましたよね。
そして、今回の役柄は浅野さん演じた前作ヒロイン・薫の娘ですから、唐田さんの“小悪魔的”な雰囲気に、『極悪女王』で彼女と共に仕事をした鈴木さんがピンと来たのかもしれませんね」(三杉氏、以下同)