今田美桜(28)主演、北村匠海(27)準主演のNHK連続テレビ小説『あんぱん』の9月8日放送回が、世帯視聴率17.3%(関東地区/ビデオリサーチ調べ)を記録。終盤にかけて視聴率は右肩上がりで絶好調だが、ヒロインの今田以上に、妹役の女優が注目されている――。
【以下、『あんぱん』ネタバレを含みます】
『あんぱん』は、国民的キャラクター『アンパンマン』を生んだ漫画家・やなせたかしさんと妻の小松暢(こまつ・のぶ)さん夫妻をモチーフにした作品。今田が暢さんをモデルにしたヒロイン・朝田のぶを、北村がやなせさんをモデルにした柳井嵩を演じる。
同作では、河合優実(24)がのぶの妹・蘭子役で出演。河合は序盤から“主役食い”といわれるほどの強烈な存在感で、現在は、妻夫木聡(44)演じる八木信之介との恋模様が注目されている。
蘭子は、結婚の約束をしていた青年・豪(細田佳央太/23)を戦争で亡くしたことから恋愛に消極的だったが、「九州コットンセンター」(※後に『サンリオ』となる『山梨シルクセンター』がモデル)を営む八木も、また戦争で妻子を失った身の上。本好きや文化的な一面なども感覚が近いところがあり、次第にお互い意識しあうように。
蘭子と八木が交際しているのかは明確に描写されていないが、9月4日放送回で蘭子が八木に傘を渡そうとし、手が触れ合った場面以降、より両者の仲は深まっている感じもある。9月9日放送回では、戦時中に特攻隊員にお茶を振る舞った人への蘭子のインタビュー記事を「読み応えのある記事だった」と八木が称賛。蘭子は「(昔書いていた)毒舌の映画批評よりマシだとおっしゃりたいのでしょ」と冗談交じりに返しつつ、その表情は嬉しそうで――というシーンもあった。
本筋の国民的ヒーロー・アンパンマン誕生までのストーリーと並行して描かれる蘭子と八木の恋物語には、
《八木さんと蘭子は結婚せずに付き合っていくのかな》
《アンパンマンが高く高く飛ぶのはわかってるから、その前にお願いだから八木さんと蘭子さんの結論を……》
などなど、さまざまな声が寄せられている。
朝ドラ終了直後の“朝ドラ受け”が定番となっている生活情報番組『あさイチ』でも、このところMCの博多華丸・大吉の華丸(55)も、河合演じる蘭子にメロメロ。9月9日放送の『あさイチ』では、「ブルーのラインとヘアピンの色が一緒でした」と蘭子のファッションについて華丸が語り、相方の大吉(54)が「段々、気持ち悪く見えてきたよ。蘭子見すぎだよ」と呆れるほどだった。
「蘭子が八木を好きであることは、姉・のぶ(今田)や母・羽多子(江口のりこ/45)も知っていて、応援されていますが、2人は結婚に至るのか、それとも良きパートナーながら結婚はしないのか――多くの視聴者が気になるところですよね。
蘭子にはモデルになった人物がいるとも考察されていて、彼女が生涯独身だったため蘭子もそうなるのでは、と考える向きもありますね」(女性誌編集者)
現実で『あんぱん』の蘭子に相当する人物は、暢さんの妹・瑛さんだとされる。ただ、蘭子ほか朝田家の人物像にはドラマオリジナルの設定も多く、特に蘭子は映画雑誌でのライター業を経て物書きとして成長していくことから、向田邦子さんがモデルでは――と見る声も多い。