■『細かすぎて』は若年層に大ウケ&「野球×石橋貴明」は数字が取れる鉄板コンテンツ
テレビ各局は個人視聴率に加えて、13~49歳の個人視聴率であるコア視聴率を重視しているが、24年6月放送の『ザ・細かすぎて伝わらないモノマネ』(フジテレビ系)のコア視聴率は5.0%(すべてビデオリサーチ調べ、関東地区)、同年12月の同番組も6.3%と非常に高かった。
また、今年1月2日放送の『夢対決! とんねるずのスポーツ王は俺だ!! スペシャル』(テレビ朝日系)も世帯視聴率13.4%、個人視聴率8.9%を記録している。
「コア視聴率は3%取れれば及第点とも言われるなか、6%強というのは凄い数字です。『細かすぎて』はコア視聴率が取れるので、夏と冬の年2回放送が恒例になっていましたね。
同番組はコンセプトが分かりやすくていいし、次々と芸人たちが登場してくるスピード感もいいですよね。そのスピード感が、スマホ動画に慣れた若い層にも受けているのではとも言われましたね。そして、やはり『細かすぎて』での石橋さんの存在は大きい。いるだけで番組に重みが出ますし、石橋さんがゲラゲラ笑っている姿が見ていて楽しいんですよね。
しかし、9月8日にフジテレビは《石橋さまの病状を考慮している。総合的な判断で見送った》と今夏の放送がなかったことを説明。石橋さんの体調面もそうでしょうが、中居正広氏(53)の女性問題に端を発した一連の問題で、石橋さんが過去にフジテレビの女性社員にセクハラ的な行為をしていたことも影響していると見られていますね。
その点にはいまだに厳しい声がありますが……石橋さんには間違いなくまだまだニーズがあります。特番では素晴らしい結果を残していますし、YouTubeの再生数もものによってはとんでもない。さらに24年11月に行なわれたとんねるずの日本武道館公演は即完売。各日9000人、計1万8000人を動員して大成功でしたからね」(前出の民放キー局関係者)
YouTubeチャンネル『貴ちゃんねるず』の登録者数は165万。今年3月のロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平選手(31)の日本開幕戦及び練習試合をレポートした動画は170万再生、清原和博氏(58)との対談動画は810万再生、「リアル野球BAN」収録の裏をとらえた動画は500万再生を記録している。
「“野球×石橋貴明”は数字が取れるんです。石橋さんは野球をはじめとするスポーツに造詣が深いですし、選手へのリスペクトも感じられ、野球ファンからも支持されています。選手・競技ファーストで、他の芸能人のように出しゃばるようなところがありませんからね。
得意分野では確実に良い結果を出してくれ、企画や起用法次第では、今、テレビの最前線にいる中堅芸人よりも良い数字を叩き出すのが、とんねるずであり石橋さんなんです。ABEMAでも番組を持っていましたし、テレビでもネットでもまだまだ活躍できる。テレビ各局も来年に向け、本格復帰に期待しているはずです。
ただやはり、がん治療はとても大変そうで、克服するのは簡単ではないとも感じられますよね。それでも、なんとか戻ってきて欲しいというファンは本当にたくさんいますし、多くの仕事関係者は石橋さんの復帰を待望していますよ」(前同)
テレビディレクターで、これまで数々のとんねるずや石橋の番組を作ってきた演出家・マッコイ斉藤氏(55)は9月4日に自身のXに《いゃ〜元気で何よりでした》とポスト。これに《毎日貴さんの全快を祈ってます マッコイさん、ありがとうございます》といった声が寄せられた。
激ヤセしてしまった近影には心配する声が殺到しているが、日本中の“ワンフー”が石橋の本格復帰を待望している。