日清食品は、カップ麺『魔改造カップヌードル』を9月8日に発売した。翌日には先に予告されていた「伝説のアニメ」とのWEBコラボCMが公開されたが、意外過ぎるコラボが話題沸騰となっている――。
「約50年前に放送されていたアニメ『チャージマン研!』とのコラボCMが、日清の公式YouTubeとXにて配信されました。公開から2日で、YouTubeではほぼ100万再生、Xでは2890万回表示され、12万リポスト、26万いいねがつくなど大きな話題となっています。Xでは、9日に関連ワードが多くトレンド入りもしていましたね」(女性誌編集者)
『チャージマン研!』は、かつてTBSで放送(※1973年説と74年説がある)されていた、ナック制作のアニメ作品。舞台は21世紀後半。主人公・泉研がチャージマン研に変身し、地球侵略を企むジュラル星人と戦うという1話10分の作品。
同作は正確な放送年が不明なほど一般的にはマイナーな作品だったが、2000年代後半に、動画サイトやネット掲示板などで作品が拡散されたところ大盛り上がり。時代を考慮しても、あまりにも低予算・低品質なツッコミどころ満載の珍作として、ネット上で人気を誇る作品となった。
その後、2019年にLIVEミュージカル演劇化され何度も再演されたり、21年6月にDVD-BOXが発売され、現在ではYouTubeで全話公式配信されるなど、令和でも根強い人気を誇る。
今回、日清のCMの元ネタとなったのは、シリーズでも特に有名なエピソード『頭の中にダイナマイト』(第35話)。オリジナルの時点で“研が何の躊躇もなく、敵に改造されて爆弾を埋め込まれたボルガ博士を敵の乗り物にぶつけて爆殺する。しかもエピローグで「かわいそうなボルガ博士」と他人事みたいに言う”というツッコミどころ満載の回である。
「今回のCMでは、当時のキャストによく似た感じの声優がカップヌードルをPRするセリフをアテレコしていて、それも注目を集めています」(前同)
CMではオリジナルの映像が編集され、登場人物たちがカップヌードルを食べているアニメーションを追加。さらに、「あなたは魔改造されたんです!(略)今のあなたは、魔改造もつ鍋醤油人間なんだ!」(研)、「そんなの、いま日清から発売中の『魔改造カプヌ もつ鍋醤油味』みたいじゃないか!」(ボルガ博士)など、商品をPRするセリフが新録されている。