■「声優は誰?」日清から来た回答――
オリジナル版『チャージマン研!』の出演声優は、クレジットではまとめて「劇団近代座」とのみ表記されており、各々のキャラクターの担当声優は長らく不明だった。後に有志の調査により、研役の声優は、20代前半の頃に俳優業を引退した竹本節子さん、ボルガ博士の声優は、現在も朗読劇を中心に活動している俳優・佐藤昇であることが判明したが、今回のCMの新録パートの声は彼らとも少し違う感じも。それだけに、
《日清のチャージマン研CMは新録の部分は声優さんどうなってるんだろう》
《チャージマン研のCM声優さん呼んで新録したのか、これ前の声優さんなのかな、声似せた別の声優さんなのかな、そもそも誰が演ってたんだろ》
《日清のチャージマン研の声優さんは声が近い人を連れてきたんだろうか さすがに約50年前と同じ声を出せというのは無茶だろうから…》《チャージマン研とコラボする企業、意味不明すぎるだろ》
《カップヌードルのチャージマン研CM、あれなんも知らん人見たらこれだけのためにでっちあげた架空の昔アニメて思われそう》
《この企画を発案し採用した人達の並々ならぬ「本気度」が伝わってくる。ただ「正気」だったかどうかはわからないが…》
といった、声優が誰なのかを思う声、そもそもどうして『チャージマン研!』とコラボしようと思ったのかと驚く声が多く寄せられている。
果たして、声優は誰なのか? コラボの理由は? 本サイトは、日清食品ホールディングスに問い合わせたところ、広報部から以下の回答が得られた。
――CMでは研、ボルガ博士、ラストに一言だけしゃべった吉阪博士の3人が登場し、新規セリフもありましたが、今回、彼らの声優は、どなたが担当されたのでしょうか。
「大変申し訳ありませんが、回答は差し控えさせていただきます」
――『チャージマン研!』という意外過ぎるコラボのチョイスにSNSは盛り上がっていますが、どういった経緯で同作とのコラボCMを企画されたのでしょうか?
「『魔改造カップヌードル』が通常の『カップヌードル』を日清食品自ら魔改造した商品であることを伝えるための企画として、“博士が改造される”という衝撃的なシーンで有名な『チャージマン研!』とコラボしました」
――今回に限らず、日清のCMは「吉田沙保里の高速スイカ風船割り」、キレキレのパラパラ映像が話題となったユーロビート『Daisuke』(2004年)など、過去にSNSやネットで話題になったネタがモチーフの作品が多い印象を受けますが、意識されているのでしょうか?
「商品コンセプトを強く印象づけるために、企画を考える際は、“クセになる面白さ”はもちろん意識しております。ただそれ以上に、商品情報を訴求して、“売りにつながるCM”であることを大前提に制作をしています」
※ ※
と、声優の名前は教えてくれなかった。あえて声優名を伏せることで、“誰がやっているんだろう?”という話題性を作る狙いがあるのかもしれない日清と『チャージマン研!』のコラボCM。同CMは、『魔改造カップヌードル』をヒットさせることができるだろうか――。